/export/home の下にホームディレクトリパーティションをインストールします。
複数のパーティションがある場合、それらを別個のディレクトリ、たとえば /export/home1、/export/home2 などの下にインストールします。
Solstice System Management Tools を使用して auto_home マップの作成と管理を行います。
新規のユーザアカウントを作成するときには、ユーザのホームディレクトリの位置を auto_home マップに入力します。マップエントリは、たとえば次のように簡単な形式になっています。
rusty dragon:/export/home1/& gwenda dragon:/export/home1/& charles sundog:/export/home2/& rich dragon:/export/home3/&
アンパサンド「&」を使用してマップキーを置換することに注意してください。これは次の例での rusty を 2 回入力する場合の省略表記です。
rusty dragon:/export/home1/rusty |
auto_home マップを適切な場所に配置することによって、ユーザはパス /home/user で任意のホームディレクトリ (自分のものを含む) を参照できます。ここで、user はユーザのログイン名で、マップのキーでもあります。他のユーザのコンピュータにログインするとき、全ホームディレクトリが共通の構造になっていると便利です。autofs は、そこにユーザのホームディレクトリをマウントします。同様に、リモートのウィンドウクライアントを他のコンピュータ上で実行する場合、そのクライアントプログラムは、ユーザがウィンドウ表示を提供するコンピュータ上で持つのと同じ /home ディレクトリの構造を持っています。
この共通の構造は、サーバにも影響します。上の例を使用し、rusty がサーバ dragon にログインした場合、autofs は、/export/home1/rusty を /home/rusty にループバックマウントすることによって、ローカルディスクへの直接アクセスを可能にします。
ユーザは、自分のホームディレクトリの実際の位置を知る必要がありません。rusty がより多くのディスク空き容量を必要とし、自分のホームディレクトリを他のサーバに再配置する必要がある場合、この新しい位置を反映するためには、auto_home マップ内の rusty のエントリを変更するだけですみます。すべてのユーザがパス /home/rusty を継続して使用できます。