ローカルの実行可能ファイル、また、表計算ツールやワードプロセッシングのパッケージなどのアプリケーション用に、共有名前空間を 1 つにまとめる必要があります。この名前空間のクライアントは、異なる実行可能形式を必要とするさまざまなワークステーションアーキテクチャを使用します。また、一部のワークステーションはオペレーティングシステムの異なるバージョンを実行しています。
nistbladm コマンドを使用して auto_local マップを作成します。
『Solaris ネーミングの管理』を参照してください。
共有名前空間に対して 1 つのサイト名を選択し、この空間に属するファイルとディレクトリを容易に識別できるようにします。
たとえば、この名前として /usr/local を選択した場合、/usr/local/bin というパスは、明らかにこの名前空間の一部となります。
ユーザを簡単に認識できるよう、autofs の間接マップを作成して、/usr/local にマウントします。NIS+ (または NIS) の auto_master マップ内に次のエントリを設定します。
/usr/local auto_local -ro |
なお、マウントオプション ro は、クライアントがどのファイルやディレクトリにも書き込みできないことを意味します。
適切なディレクトリをサーバ上にエクスポートします。
bin のエントリを auto_local マップに作成します。
ディレクトリ構造は次のようになります。
bin aa:/export/local/bin |
異なるアーキテクチャのクライアントに対応するというニーズを満足するため、この bin ディレクトリに対する参照は、クライアントのアーキテクチャタイプに応じて、サーバ上の異なるディレクトリに対して行う必要があります。
異なるアーキテクチャのクライアントに対応するため、autofs の「CPU」変数を追加することによって、エントリを変更します。
bin aa:/export/local/bin/$CPU |
SPARCstationTM クライアントの場合は、実行可能ファイルはサーバ上の /export/local/bin/sparc のもとで使用できるようにしてください。x86 クライアントの場合、/export/local/bin/i386 です。