NFS の管理

マップを含む管理作業

次のリストは、autofs 環境を変更するために実行する必要が生じる可能性のある、マップに関する各種の管理作業です。

表 4-1 autofs のマップの種類とその使用方法

マップの種類 

使用方法 

マスタ

ディレクトリとマップを対応付ける 

直接

autofs を特定のファイルシステムに割り当てる 

間接

autofs を参照だけを行うファイルシステムに割り当てる 

ネームサービスを基にして、ユーザの autofs 環境を変更する方法を表 4-2 に示します。

表 4-2 マップ管理

ユーザのネームサービス 

変更用のツール 

ローカルファイル 

テキストエディタ 

NIS 

make ファイル

NIS+ 

nistbladm

表 4-3 は、変更後に automount コマンドを実行すべきかどうかを、変更したマップの種類別に示しています。たとえば、直接マップに追加または削除を行なった場合には、その変更を反映させるためにローカルシステムで automount コマンドを実行する必要があります。しかし、既存のエントリに変更を行なった場合には、automount コマンドを実行してその変更を反映させる必要はありません。

表 4-3 automount コマンド実行タイミング

マップの種類 

automountを再起動する ?

 

追加または削除 

既存のエントリを変更 

auto_master

実行する

実行する

direct

実行する

実行しない

indirect

実行しない

実行しない