NIS+ への移行

リンク

テーブル間にリンクを設定すると、パスと同様の効果が生じますが、リンクでは 1 つのテーブル、つまりリモートテーブルの検索だけが行われる点が異なります。検索パスでは、 NIS+ はまずローカルテーブルを検索し、うまくいかなかった場合にのみリモートテーブルを検索します。リンクでは、検索は、リモートテーブルに対して直接行われます。実際には、リモートテーブルがローカルテーブルと置き換わります。 リンクを設定すると、下位ドメインが、独自のテーブルを管理しなくても、上位ドメインの情報を使用することができます。

リンクを作成するには、nisln コマンドを使用してください。また、テーブルオブジェクトに対する変更権が必要です。

パスを使用するか、またはドメイン内の NIS+ テーブルをリンクするかを決定するのは、容易ではありません。この決定を行う際の基本的な方針をいくつか、次に示しておきます。

図 2-7 は、以上の方針をまとめたものです。

図 2-7 NIS+ 階層での情報の配布

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