ONC+ 開発ガイド

テーブル

NIS+ では、情報がマップやゾーンファイルではなくテーブルに保存されます。NIS+ には 図 5-2 で示されている 16 種類の定義済みテーブル (システムテーブル) があります。

図 5-2 NIS+ のテーブル

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各テーブルにはそれぞれ違う種類の情報が保存されます。たとえば、Hosts テーブルには、ホスト名とインターネットアドレスのペアが保存され、Password テーブルにはネットワークユーザーに関する情報が保存されます。

NIS+ テーブルは、次の 2 つの点で NIS マップから大きく改善されています。1 つは、NIS+ テーブルでは第 1 カラム (「キー」ともいう) だけでなく任意のカラムにアクセスできる点です。このため、NIS の hosts.byname マップや hosts.byaddr マップのような重複マップが不要になりました。もう 1 つは、NIS+ テーブルの情報には、テーブルレベル、エントリレベル、カラムレベルの 3 つのレベルでアクセスできる点です。