プログラミングユーティリティ

オートマトン

入力テキスト内の式の認識は、lex が生成する決定性有限オートマトンによって実行されます。-v オプション を使用すると、有限オートマトンを表す少量の統計情報が出力されます。(有限オートマトンの詳細な説明と、lex における有限オートマトンの重要性については、『Aho, Sethi, and Ullman text, Compilers: Principles, Techniques, and Tools』(Addison-Wesley, 1986) を参照してください。)

lex は、テーブルを使用してその lex の有限オートマトンを表します。有限オートマトンで使用できる状態の最大数は、デフォルトで 500 に設定されています。多数の規則または非常に複雑な規則が lex ソースに含まれている場合には、lex ソース の定義セクションに以下のようなエントリをもう 1 つ置くことによって、そのデフォルト値を大きくすることができます。

%n 700

このエントリは、700 個の状態を扱うことができる大きさのテーブルを作成するように lex に指示します。-v オプションを使用すると、選択する必要のある状態の数が表示されます。

状態遷移の最大数を 2000 よりも多くするには、指定パラメータを a にします。

%a 2800

lex コマンドで使用できるオプションの一覧については、lex(1) を参照してください。