一貫したコンパイル環境を保ちながら、メークファイルを簡潔にする方法として、以下のように make を使用します。
include filename
この include 指令は、filename に指定した名前のメークファイルの内容を読み取ります。指定した名前のファイルがない場合は、make は /etc/default でその名前のファイルを検査します。
たとえば、以下のようにターゲットエントリをインクルードすると、各メークファイルごとに troff ソースを処理するパターンマッチングの規則を重複して記述する必要はありません。
SOURCES= doc.ms spec.ms ... clean: $(SOURCES) include ../pm.rules.mk
この例では、make は ../pm.rules.mk ファイルの内容を読み取ります。
# pm.rules.mk
#
# パターンマッチング規則用の "include" makefile
#
%.tr: %.ms
troff -t -ms $< > $@
%.nr: %.ms
nroff -ms $< > $@