ファイルをチェックアウトして編集が完了したら、sccs delta を使用して変更をチェックインできます。
ファイルをチェックインすることを、デルタを作成するということもあります。更新をチェックインする前に、コメントを入力するプロンプトが表示されます。コメントとして、変更についての要約を記述します。
$ sccs delta program.c comments?
コメントは、後でそのファイルを使用する時のために、わかりやすい内容にする必要があります。
バックスラッシュ (¥) と復帰改行を入力することによって、コメントを 2 行以上に渡って記述することができます。
$ sccs delta program.c comments? corrected typo in widget(), ¥ null pointer in n_crunch() 1.2 5 inserted 3 deleted 84 unchanged
SCCS は、新しいバージョンの SID と、挿入された行数、削除された行数、変更されていない行数を表示します。変更された行数は、削除された行と挿入された行の合計になります。SCCS は、作業用のコピーを削除します。sccs get を使用して、読み取り専用バージョンを取り出すことができます。
バージョンをチェックインする際には注意が必要です。少量の編集を行うたびにデルタを作成していくと、デルタが多くなりすぎる場合があります。逆に長期間ファイルをチェックアウトしたままにすると、他のユーザーがそのファイルを編集できないので不便になる場合があります。
一般に使用されるモジュールをコンパイルまたはインストールする前に、変更したすべてのファイルをチェックインしてください。手順は以下のとおりです。
必要なファイルを編集します。
必要な変更およびテストを行います。
ファイルのコンパイルおよびデバッグを行います。
ファイルをチェックインし、get を使用して読み取り専用のコピーを取り出します。
モジュールを再コンパイルします。