Solaris 移行ガイド

用語集

DDI

デバイスドライバインタフェース。DDI を使用すれば、特定のシステム上でオペレーティングシステムの連続するリリース間で、ソースとバイナリの両方を容易に移植できる。

DKI

ドライバカーネルインタフェース。ドライバとカーネルとの間の通信用に指定されるエントリポイントルーチンとユーティリティ機能が使用するサービスインタフェース。ドライバとハードウェアとの間、またはドライバとブートソフトウェアとの間のインタフェースは含まれない。

DNS

ドメインネームシステム。インターネットで使用されている分散ネーム/ドレスメカニズム。

ELF

実行可能なリンクフォーマット。Solaris 7 実行可能ファイルのオブジェクト形式。

IP アドレス

ネットワーク上の各ホストを識別する一意な番号。ネットワークアドレスとホストアドレスという 2 つの異なるアドレスからなる。

NIS

ネットワーク情報サービス。LAN 内のマシンとサービスに関する情報を提供する。

NIS+

ネットワーク情報サービスプラス。安全なアップデート、より高い性能、階層ネームサービスを実現する。

OLIT

OPEN LOOK Intrinsics Toolkit の略。

SAC

Service Access Control。モデムや端末など、ローカルとネットワーク上のシステムサービスへのアクセスを管理する SunOS 5.6 のツール

SAF

Service Access Facility。サービスの設定と管理に使用するコマンド。

アーキテクチャ

コンピュータシステムを構成する各要素とそれらが相互に動作する方法。Solaris 7 のカーネルレベルからみた場合、「アーキテクチャ」とはシステム内の CPU チップの種類を意味する。このマニュアルのアーキテクチャの説明は、カーネルアーキテクチャ (たとえば、sun4、sun4c、sun4m) だけを対象にしている。

アンバンドル製品

SunOS 5.6 ソフトウェア配布に含まれない製品。たとえば、SunPro(TM) のコンパイラなど。

異機種サーバ

ディスクレスクライアントのサーバで、自分と同じカーネルアーキテクチャと、自分とは異なるアーキテクチャのクライアントを持つもの。

インストールサーバ

Solaris 7 の配布ソフトウェアにブートサービスとネットワークアクセスを提供するマシン。ローカルの CD-ROM 上、または、配布ソフトウェアのコピーを含むファイルシステムのどちらかにある。

カーネルアーキテクチャ

Solaris 7 カーネルのハードウェア部分。同じ Solaris 7 のカーネルが稼働していれば、その 2 つのシステムは同じカーネルアーキテクチャを持っている。すべての Sun-4 システムが同じカーネルアーキテクチャを持っているとはかぎらない。

クライアント

他のシステムが提供する NIS、NFS、その他のサービスを使用するシステム。

クラスタ

ソフトウェアパッケージの機能的集合体。

構成クラスタ

典型的なソフトウェアのグループを表すクラスタのデフォルトの選択。

サーバ

ネットワークにサービスを提供するシステム。NFS サーバや NIS データベースサーバなどがある。

時間帯

縦に 24 分割された地球の表面の各部分に設定された標準時間。

スタンドアロン

rootswap/usr の各ディスクパーティションがすべてローカルのディスク上にある、サーバに依存しないシステム。

ソース互換パッケージ

SunOS 4.x と BSD のコマンド、ライブラリルーチン、ヘッダファイルなど、Solaris 7 では使用できない部分を含むオプションのパッケージ。

データレス

/usr/usr/kvm ファイルシステムがファイルサーバ上にあり、ルートとスワップ用のディスクパーティションだけがローカルのディスク上にあるシステム。

ディスクスライス

分割されたディスクの各部分。インストール時に構成される。SunOS 4.1.x と Sytem V リリース 3 におけるパーティションと同義。

ディスクパーティション

「ディスクスライス」を参照。

ディスクレス

/(ルート)swap/usr の各ファイルシステム (ディスクパーティション) がローカルのディスク上ではなく、NFS サーバ (または、ファイルサーバ) 上にあるシステム。

同機種サーバ

ディスクレスクライアントのサーバで、自分と同じカーネルアーキテクチャのクライアントだけを持つもの。

ネットマスク

サブネット情報を IP アドレスのホスト部分から分離するために使用される数字。サブネットマスクと呼ぶこともある。

バイナリ互換モード

既存の SunOS 4.x アプリケーション (静的にリンクされたものと動的にリンクされたもの) を、修正したり再コンパイルしたりせずに SunOS 5.6 の制御下で実行できるようにするオプションのパッケージ。

パッケージ

ソフトウェアを機能グループにわけたもの。SunOS 5.6 のすべてのソフトウェアは、パッケージにグループ化され配布される。パッケージは、Sun とサードパーティ製のアンバンドルソフトウェアを配布する標準的な方法でもある。

マルチ OS オペレーション

SPARC サーバが、SunOS 4.1.x クライアントにサービスを提供しながら Solaris 7 も稼働できるようにするオペレーション。このオペレーションでは、異機種サーバが同じカーネルアーキテクチャを持つクライアントにサービスを提供することもある。