Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド

パス

ファイルの位置は、ファイルへ到達するまでのフォルダとサブフォルダを表示して指定します。このリストは「パス」と呼ばれます。ファイルのパスは、ファイル・マネージャの 2 箇所で参照できます。1 つは、それぞれのフォルダでアイコン化したファイルのパスの表示に示されます。もう 1 つは、表示領域の上のパスの表示にテキスト形式で示されます。これら 2 つの領域を表示しないようにすることもできます。詳細は、「ヘッダを構成するには」を参照してください。

パスとパス名

オブジェクトへのパスは、ファイル・システムのどこにオブジェクトがあるかを示します。パスの指定方法には、絶対パスと相対パスの 2 つがあります。

絶対パス

ルート・フォルダで始まるパスは、「絶対パス」です。「ルート・フォルダ」は、階層が始まる場所にあるシステムに 1 つしかない共通フォルダです。パスがスラッシュ (/) で始まる場合は、ルート・フォルダから指定された絶対パスです。たとえば、ファイル letter への絶対パスを次に示します。

/usr/dt/config/letter

相対パス

現在のフォルダに関連したファイルまたはフォルダの位置を示すパスは、「相対パス」です。フォルダから次のフォルダ・ツリーに移動する場合は、絶対パス名を入力する必要はありません。パス上の次のフォルダ名のパスを表す文字列を入力します。パスがスラッシュで始まらない場合は相対パスです。たとえば、現在のフォルダが /usr/dt で、フォルダ /usr/dt/config/letters に移動する場合、次のような相対パスを使用します。

config/letters

相対パスを指定するときは、次の 2 つの特殊フォルダ名が便利です。「.」フォルダ (「ドット」とも呼ばれます) は現在のフォルダを示します。「..」フォルダ (「ドット・ドット」とも呼ばれます) は「親」フォルダ、つまりフォルダ階層で一段上のレベルにあるフォルダを示します。たとえば、現在のフォルダが /usr/dt/config の場合、Dtwm ファイルの相対パスは次のとおりです。

../app-defaults/language/Dtwm

ファイルが /usr/dt/app-defaults/language フォルダにあるので、現在のフォルダの 1 つ上のレベルの app-defaults/language サブフォルダにあります。

関連項目

コンピュータのファイル・システムの詳細は、オペレーティング・システムのオンライン・ヘルプまたはマニュアルを参照してください。ファイル・システムとファイル管理の基礎を説明した本も市販されています。