Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)

ハードウェアのサポート

Solaris は、新しいハードウェアのサポートに必要なソフトウェアの提供を継続します。

x86: SCSI ディスクドライバ sd

Solaris の以前のリリースでは、x86 ベースのシステムでの SCSI ディスクサポートは、cmdk ドライバによって処理されていました。Solaris 7 では、このサポートは sd ドライバによって処理されます。これは、Solaris (SPARC 版) システムで使用される SCSI ディスクドライバです。このリリースの SPARC および Intel の各バージョンは、同じコードベースから作成されたものですが、多少の違いがあります。たとえば、Intel バージョンでは特殊な x86 固有のボリュームラベルサポートが用意されているため、アプリケーション (/dev/dsk の論理ディスク名を使用するもの) は、ドライバの変更によって影響を受けません。Intel バージョンには、SPARC バージョンでは不要な x86 固有のディスクジオメトリサポートもあります。また、このリリースでは、sd ドライバによって ATAPI CD-ROM サポートも提供されています。

詳細は、cdio(7I)cmdk(7D)dkio(7I)scsi(4)、および sd(7D) の各マニュアルページを参照してください。

x86: インテリジェント入出力フレームワークのサポート

インテリジェント入出力 (I2O) は、モジュール化された高性能入出力サブシステムの新たな標準であり、特殊な研究グループ I2OSIG によって定義され、開発されています。I2O の目的は次のとおりです。

I2O サポートは、現在 Solaris (Intel 版) でのみ使用できます。Solaris 7 には、I2O 対応ハードウェアのサポートを有効にするための基本フレームワークが組み込まれています。実装では I2O Specification 1.5 をサポートしています。このフレームワークには、次のものが含まれます。

今回のリリースでは、I2O デバイスからのブートはサポートされていません。Solaris 環境からの I2O ハードウェアと Solaris 以外のソフトウェア、およびファームウェア (HDM や IRTOS など) の構成もサポートされていません。Solaris 7 でテストされる特定の I2O ハードウェアのリストについては、『Solaris 7 (Intel Platform Edition) Hardware Compatibility List』を参照してください。