Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)

Traceroute ユーティリティ

Solaris 7 には、一般的な Traceroute ユーティリティがバンドルされています。このルート追跡ユーティリティは、IP パケットがインターネットホストへ到達するまでにたどるルートを追跡するために使用します。traceroute は、IP プロトコルの ttl (time to live) フィールドを使用して、パスに沿った各ゲートウェイからの ICMP TIME_EXCEEDED 応答と、受信先ホストからの PORT_UNREACHABLE (または ECHO_REPLY) 応答を取り出します。traceroute は、ttl を 1 として検査情報の送信を開始し、目的のホストに到達するか、または通過する中間ホストが最大数になるまで 1 つずつ増やします。

traceroute は、特に経路指定の設定ミスや経路指定パスの障害を調べるのに役立ちます。特定のホストに到達できない場合に traceroute を使用すると、目的のホストに到達するまでにパケットがたどるパスと、障害が発生した可能性がある場所を確認できます。traceroute は、ターゲットホストまでのパスに沿った各ゲートウェイでの往復時間も表示します。この情報は、2 つのホスト間でトラフィックが低下する場所を分析するのに役立ちます。

詳細は、『TCP/IP とデータ通信』を参照してください。