Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)

言語処理の枠組みの拡張

Solaris は、次の 4 つの領域で言語サポートを強化しました。

Unicode サポートの拡張

Sun は、多言語処理において多言語の文字に対応した Unicode ロケールが重要な役割を果たすものと考えています。Solaris は、これまでもオープンな業界標準を強力に後押ししてきました。このリリースでは、Unicode 2.1 のサポートを強化し、6 つの新しい Unicode UTF-8 ロケール (フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、スウェーデン語、ヨーロッパ) を追加しました (ヨーロッパは、省略時の通貨記号としてユーロを返します)。

ユーザーと開発者にとっては、多言語の文字を扱う機能が含まれたことが重要です。たとえば、Solaris 7 では、各 UTF-8 ロケールが強化され、ユーザーは、複数の言語 (たとえば 日本語、タイ語、ロシア語) の文字で構成される文書を入力したり、表示したりできます。必要に応じて、ロケールを変更したり新しいロケールをインストールする必要はありません。ユーザーが入力したり表示したりできる文字には、アラビア語、中国語 (簡体字、繁体字)、日本語、韓国語、ヘブライ語、タイ語、キリル文字、西欧、東欧、北欧の言語で使用される文字、トルコ語、ギリシャ語があります。さらに、GUI で操作できるコードセット変換ツールが含まれており、ユーザーデータをさまざまなコードセットに変換することができます。

複雑なテキストのサポート

Solaris 7 は、アラビア語、ヘブライ語、タイ語などの複雑なテキストレイアウト言語のサポートを統合しました。これらの言語は、双方向テキスト、複合テキスト、およびコンテキストに応じたテキストを処理するために特殊なテキスト前処理を必要とします。開発者は、新しいテキスト処理および印刷サポートを利用して、各市場に合わせたアプリケーションを作成することができます。

Internet Intranet Input Method Protocol のサポート

Solaris 7 は、Internet Intranet Input Method Protocol (IIIMP) を実装しています。これにより、Solaris で提供する入力方式を、Java アプリケーション、および非 X Window System アプリケーションから利用できるようになります。IIIMP は、非 X Window System アプリケーション (Java アプリケーションとアプレットを含む) に対して、どのように動作するのかを定義します。そして、ネットワークコンピュータや JavaStationsTM などの軽量クライアントを使用し、またサーバー上での入力方式を利用したいユーザーに、プラットフォームに依存しない入力方式の枠組みを提供します。

フォント管理の拡張

Solaris 7 では、新しい Desktop Font Downloader アプリケーションによって、そのフォントサポートも強化しています。これにより、ユーザーは、Sun 以外の PostScript Type 1 および TrueType フォントを Solaris 環境で簡単に使用して管理できます。