プログラミングの国際化

CTL の概要

CTL (Complex Text Layout) 拡張機能により、アラビア語、ヘブライ語、タイ語など論理テキスト表現と物理テキスト表現の間の複雑な変換が必要な言語を Motif の API で用いることができます。CTL Motif では文字の整形 (合字、区別的発音符、セグメントの順序の決定など) を行うことができます。また、静的および動的なテキストウィジェットがサポートされています。さらに、テキストの方向を選択したり (右から左または左から右)、動的なテキストウィジェットにタブを使用したりすることができます。テキストのレンダリングはレンディション層を通じて処理されるので、その他のウィジェットライブラリの CTL サポートへの拡張は容易です。

新機能を利用するには、PLS (Portable Layout Services) ライブラリおよび適切な言語エンジンを用意する必要があります。CTL は言語エンジンとのインタフェースとして PLS を使い、レンダリングを実行する前に言語エンジンを使ってテキストを変換します。CTL をサポートするアプリケーションは、CTL のマニュアルに指定されているリソースをあらかじめインクルードする必要があります。

XmCTL でサポートされる、言語の複雑な整形および再配置機能について、以下に具体的に示します。これらの機能は、ロケールごとに異なるる PLS モジュールの行う変換を通じて提供されます。