プログラミングの国際化

数値

小数位と千単位の区切り文字

イギリスと米国では小数位を表すのにピリオドを使用しますが、その他の多くの国々ではピリオドの代わりにコンマを使用しています。小数位の区切り文字は小数点とも呼ばれます。同様に、イギリスと米国では千単位をコンマで区切るのに対し、他の国々では代わりにピリオドを用いたり、狭い空白文字で区切ったりしています。表 1-3 に、一般的な数値の表記形式を示します。

表 1-3 国際的な数値の表記形式

ロケール 

大きな数値の表記  

カナダ (英語およびフランス語) 

4 294 967 295,00  

デンマーク語 

4.294.967.295,00  

フィンランド語 

4.294.967.295,00  

フランス語 

4.294.967.295,00  

ドイツ語 

4 294 967 295,00  

イタリア語 

4.294.967.295,00  

ノルウェー語 

4.294.967.295,00  

スペイン語 

4.294.967.295,00  

スウェーデン語 

4.294.967.295,00  

イギリス英語 

4,294,967,295.00  

アメリカ英語 

4,294,967,295.00  

タイ語 

4,294,967,295.00 

データファイルにロケール固有の形式で格納されている場合、ロケールの異なるシステムに転送したときに正しく解釈されない可能性があります。たとえば、フランスの形式で数値を格納したファイルは、イギリス向けのプログラムでは使用できません。

並びの区切り文字

並んでいる数を区切る方法を指定する特別なロケールの規則はありません。並んでいる数は、イギリスや米国ではコンマで区切られますが、空白文字やセミコロンを使って区切るほうが一般的です。