SunSHIELD 基本セキュリティモジュール

分散システムで auditreduce を役立てる方法

Solaris BSM を実行する複数のマシンが分散システムの一部として管理される場合に は、各マシンが監査対象のイベントを実行し、監査レコードをマシン固有の専用監査ファイルに書き込みます。このため、ソフトウェアが単純化され、マシンの障害が発生した場合の信頼性が高まります。

auditreduce コマンドによって、監査トレール全体の管理作業を効率化できます。auditreduce (または、より高いインタフェースを提供するために独自に作成したシェルスクリプト) を使用すると、レコードの生成方法や格納場所に関係なく、システム内のすべてのファイルの論理上の組み合わせを 1 つの監査トレールとして読むことができます。

auditreduce プログラムは、監査デーモンによって生成された監査トレールを処理します。1 つまたは複数の監査ファイルからレコードが選択され、マージされて、1 つの時系列順のファイルが生成されます。auditreduce のマージ機能と選択機能は論理的に他に依存しません。auditreduce はレコードが読み取られると、入力ファイルがマージされてディスクに書き込まれる前に、そこからメッセージを選択します。auditreduce(1M)のマニュアルページを参照してください。