SunSHIELD 基本セキュリティモジュール

trailer トークン

headertrailer という 2 つのトークンは、監査レコードの終端を区別し、他のすべてのトークンを囲むという点で特殊です。trailer トークンは監査レコードを終了させます。これは省略可能なトークンであり、AUDIT_TRAIL 監査方針が設定されているときにのみ、各レコードの最後のトークンとして追加されます。

trailer トークンは、監査レコードの終端をマークするという点で特殊です。 trailer トークンは header トークンとの組合せによって監査レコードを区切ります。また、trailer トークンを使用すると監査トレールを逆方向に検索できます。trailer トークンには、3 つのフィールドがあります。つまり、このトークンを trailer トークンとして識別するトークン ID、レコードの終わりをマークしやすくするパッド番号、header トークンと trailer トークンを含めた監査レコード内の合計文字数です。図 A-27trailer トークンを示しています。

図 A-27 trailer トークンの形式

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監査トレール分析ソフトウェアによって、各レコードに headertrailer の両方が入ることが保証されます。ファイルシステムがいっぱいのときなど、書き込みエラーが発生すると、監査レコードが不完全になって切り捨てられることがあります。auditsvc は監査トレールへのデータ書き込みを受け持つシステムコールであり、完全な監査レコードを取り出そうとします。auditsvc(2) のマニュアルページを参照してください。ファイルシステムの領域が足りなくなると、コールは現在の監査レコードを解放せずに終了します。コールが再開するときには、切り捨てたレコードを反復できます。