コンピュータの稼働中は、各種のシステム動作を追跡するためにオペレーティングシステムのカウンタが増分されます。追跡されるシステム動作は次のとおりです。
中央処理デバイス (CPU) の使用状況
バッファーの使用状況
ディスクとテープの入出力 (I/O) 動作
端末デバイスの動作
システムコールの動作
コンテキスト切替え
ファイルアクセス
待ち行列の動作
カーネルテーブル
プロセス間通信
ページング
空きメモリーとスワップ空間
カーネルメモリー割リ当て (KMA)
Solaris 7 システムソフトウェアには、システム性能を追跡できるように複数のツールが提供されています。次のような監視ツールがあります。
表 24-8 性能監視ツール
ツール |
目的 |
参照先 |
---|---|---|
sar ユーティリティと sadc ユーティリティ |
システム動作データを収集および報告する | |
ps コマンド |
アクティブなコマンドについての情報を表示する | |
パフォーマンスメーター |
ネットワーク上のシステムの状態をグラフィカルに表示する | |
vmstat コマンドと iostat コマンド |
システム動作データの要約。仮想メモリーの統計、ディスクの使用率、CPU の動作など | |
swap コマンド |
ユーザーのシステムで利用可能なスワップ領域についての情報を表示する |
『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「追加スワップ空間の構成の手順」 |
netstat コマンドと nfsstat コマンド |
ネットワーク性能についての情報を表示する | |
Solstice システムモニター (SyMON) |
UltraTM EnterpriseTM 3000、4000、5000、および 6000 のシステム上で、システム動作データを収集する |
『Solstice SyMON 1.6 User's Guide』 |