Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

第 36 章 ソフトウェア管理の問題の解決

この章では、ソフトウェアパッケージをインストールまたは削除するときに発生する問題について説明します。この章には、2 つの節があります。「特定のソフトウェア管理エラー」では、パッケージのインストールエラーと管理エラーについて説明します。「一般的なソフトウェア管理障害」では、特定のエラーメッセージを出さない障害について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

ソフトウェアパッケージの管理については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「ソフトウェア管理の概要」を参照してください。

特定のソフトウェア管理エラー


WARNING: filename <not present on Read Only file system>

エラーの発生原因 

解決方法 

このエラーメッセージは、パッケージの一部のファイルがインストールできなかったことを示す。このエラーは、通常、pkgadd を使用してパッケージをクライアントにインストールするときに発生する。この場合、pkgadd は、サーバーからマウントしているファイルシステムにパッケージをインストールしようとする。しかし pkgadd は、そのためのアクセス権を持っていない

パッケージのインストール中にこの警告メッセージが表示された場合、パッケージをサーバーにもインストールしなければならない。詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』を参照

一般的なソフトウェア管理時の問題

エラーの発生原因 

解決方法 

Solaris 2.5 より前に開発された一部のパッケージの追加と削除に関連して、既知の問題が存在する。このようなパッケージを追加または削除すると、ユーザーとの対話中にインストールが失敗するか、ユーザーとの対話のためにプロンプトが出されるが、ユーザーの応答は無視されることがある 

次の環境変数を設定して、パッケージを追加し直す 

NONABI_SCRIPTS=TRUE