Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

ポートの初期化プロセス

SAC が ttymon のインスタンスを起動すると、ttymon はそのポートの監視を開始します。ttymon は、各ポートについて指定されている場合、まず回線制御手順を初期化し、次に回線速度と端末の設定を初期化します。初期化に使用される値は、/etc/ttydefs の該当するエントリから得られます。

ttymon ポートモニターは、次に、プロンプトを表示してユーザーからの入力を待ちます。ユーザーが Break キーを押して回線速度が不適当であるという指示を与えると、ttymon は次の速度を設定して、再びプロンプトを表示します。

ポートに対して「自動ボーレート」が有効に設定されている場合は、ttymon はそのポートのボーレートを自動的に決定しようとします。ここで Return キーを押してください。そうすると、ttymon はボーレートを認識し、プロンプトを表示できます。

有効な入力を受け取ると、ttymon はポートのサービスごとの構成ファイルを解釈し、必要な場合は /etc/utmp エントリを作成し、サービス環境を設定し、ポートに対応するサービスを起動します。

サービスが終了すると、ttymon/etc/utmp エントリがあれば削除し、ポートを初期状態に戻します。