ファイルまたはディレクトリの所有者でない場合は、スーパーユーザーになります。
現在の所有者またはスーパーユーザーだけが、chmod コマンドを使用してファイルまたはディレクトリのアクセス権を変更できます。
chmod コマンドを使用してアクセス権を絶対モードで変更します。
$ chmod nnn filename
nnn |
ファイル所有者、ファイルグループ、その他のアクセス権をこの順序で表す 8 進数値を指定する。有効な 8 進数値については、表 13-5 を参照 |
filename |
ファイルまたはディレクトリを指定する |
chmod を使用して ACL エントリを持つファイルのファイルグループアクセス権を変更する場合、ファイルグループアクセス権と ACL マスクの両方が新しいアクセス権に変更されます。新しい ACL マスクアクセス権は、そのファイル上に ACL エントリを持つ追加ユーザーおよびグループの実効アクセス権を変更する場合があるので注意が必要です。getfacl(1) コマンドを使用して、適切なアクセス権がすべての ACL エントリに設定されていることを確認してください。
ファイルのアクセス権が変更されていることを確認します。
$ ls -l filename
次の例は、公共ディレクトリのアクセス権を 744 (読み取り/書き込み/実行権、読み取り権のみ、読み取り権のみ) から 755 (読み取り/書き込み/実行権、読み取り/実行権、読み取り/実行権) に変更します。
$ ls -ld public_dir drwxr--r-- 1 ignatz staff 6023 Aug 5 12:06 public_dir $ chmod 755 public_dir $ ls -ld public_dir drwxr-xr-x 1 ignatz staff 6023 Aug 5 12:06 public_dir
次の例は、実行可能シェルスクリプトのアクセス権を読み取り/書き込み権から読み取り/書き込み/実行権へ変更します。
$ ls -l my_script -rw------- 1 ignatz staff 6023 Aug 5 12:06 my_script $ chmod 700 my_script $ ls -l my_script -rwx------ 1 ignatz staff 6023 Aug 5 12:06 my_script