Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

プロセスのスケジューリングクラスと優先レベル

プロセスには、スケジュールクラスと優先レベルに従って CPU 時間が割り当てられます。デフォルトでは、Solaris オペレーティング環境にはリアルタイム、システム、タイムシェアリング、対話型という 4 つのプロセス優先レベルがあります。

スケジュールポリシーによって、各プロセスの実行順序が決まります。

リアルタイムプロセスの優先順位は固定されています。リアルタイムプロセスを実行する準備ができている場合は、システムプロセスやタイムシェアリングプロセスを実行できません。

システムプロセスの優先順位は、開始時にカーネルによって確立され固定されています。システムクラス内のプロセスはカーネルによって制御されるので変更できません。

タイムシェアリングプロセスと対話型プロセスは、その優先順位を動的に割り当てるスケジューラによって制御されます。このクラスのプロセスの優先順位は操作できます。