Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

runacct が生成するファイル

次に示す runacct により生成されるファイル (/var/adm/acct にあります) には特に注意する必要があります。

表 23-12 runacct が生成するファイル

ファイル 

説明 

nite/lineuse

runacctacctcon を呼び出して、/var/adm/acct/nite/tmpwtmp から端末回線の利用状況に関するデータを収集し、それらのデータを /var/adm/acct/nite/lineuse に書き込む。prdaily はこれらのデータを使用して回線利用状況を報告する。このレポートは特に不良回線の検出に有効となる。ログアウト回数とログイン回数との比率が 3:1 を超える場合は、回線に障害がある確率が大きい

nite/daytacct

tacct.h 形式の当日の合計課金ファイル

sum/tacct

このファイルは、毎日の nite/daytacct の累積であり、課金の目的に使用できる。このファイルは、毎月または毎会計期ごとに monacct プロシージャによって新たに累積が開始される

sum/daycms

runacctacctcms を呼び出して、当日に使用されたコマンドに関するデータを処理する。これらの情報は /var/adm/acct/sum/daycms に格納される。このファイルの内容は毎日のコマンド要約。このファイルの ASCII バージョンは /var/adm/acct/nite/daycms

sum/cms

毎日のコマンド要約の累積。monacct が実行されることによって新たに累積が開始される。ASCII バージョンは nite/cms

sum/loginlog

runacctlastlogin を呼び出して、/var/adm/acct/sum/loginlog のログインのうち最後にログインした日付を更新する。lastlogin は、さらにこのファイルから有効でなくなったログインを削除する

sum/rprt.MMDD

runacct が実行されるたびに、prdaily によって印刷された日次レポートのコピーが保存される