Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

at コマンドの説明

at ジョブファイルを実行するには、次の手順に従います。

  1. コマンド実行時刻を指定して at ユーティリティを起動します。

  2. 後で実行させるコマンドまたはスクリプトを入力します。


    注 -

    このコマンドまたはスクリプトからの出力が重要な場合は、後で調べられるように必ずファイルに書き込むようにしてください。


たとえば、次の at ジョブは、3 月 31 日の真夜中に Smith のユーザーアカウントから core ファイルを削除します。

$ at 11:45pm June 11
at> rm /home/smith/*core*
at> Control-d キーを押します
job 897543900.a at Wed Jun 10 23:45:00 1998

at コマンドのセキュリティ

特定のユーザーだけがそれぞれの at ジョブに関する待ち行列情報を作成、削除、または表示できるように、at コマンドへのアクセスを制御するファイルを設定できます。at へのアクセスを制御するファイルは /etc/cron.d/at.deny です。ここにはユーザー名が列挙 (1 行に 1 人) されています。このファイルに列挙されているユーザーは、at コマンドにアクセスできません。

Solaris ソフトウェアのインストール時に作成される at.deny ファイルには、次のユーザー名が含まれます。

daemon
bin
smtp
nuucp
listen
nobody
noaccess

スーパーユーザーの特権があれば、このファイルを編集して、at へのアクセスを制限したい他のユーザー名を追加できます。