Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

割り当て設定のガイドライン

ユーザーの割り当てを設定する前に、各ユーザーに割り当てるディスク容量の大きさとファイル数を決定する必要があります。ファイルシステムの合計領域サイズを超えないようにする場合は、ファイルシステムの合計サイズをユーザー数に等分すればよいでしょう。たとえば、3 人のユーザーが 100M バイトのスライスを共有し、それぞれが同じディスク容量のサイズを必要とする場合は、各ユーザーに 33M バイトずつ割り当てます。すべてのユーザーがそれぞれに割り当て制限を押し上げることがないような環境では、割り当ての合計がファイルシステムの合計サイズを超えるように個々の割り当てを設定することも可能です。たとえば、3 人のユーザーが 100M バイトのスライスを共有する場合は、それぞれに 40M バイトを割り当ててもよいということです。

あるユーザーについて edquota コマンドを使用して割り当てを決定すると、同じファイルシステム上の他のユーザーにも同じ割り当てプロトタイプとして利用できます。

UFS ファイルシステムの割り当てを構成し、各ユーザーに対する割り当てを終了したら、実際に割り当てを有効にする前に、quotacheck コマンドを使用して整合性をチェックしてください。システムがリブートされる機会がそれほど多くない場合、quotacheck を定期的に実行するようお勧めします。

edquota により設定した割り当ては、quotaon コマンドを使用して有効にしなければ強制的に設定されません。割り当てファイルを正しく構成したら、システムがリブートし、そのファイルシステムがマウントされるたびに、割り当ては自動的に有効になります。