Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

期間の弱い制限値のデフォルトを変更する方法

デフォルトでは、ユーザーは 1 週間、割り当ての期間の弱い制限値を超えることができます。1 週間以上期間の弱い制限値を超えると、システムはそのユーザーに対し、i ノードとディスクブロックの使用を禁止します。

edquota コマンドを使用すると、この割り当ての期間制限を変更できます。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. 次のように割り当てエディタを使用して、期間の弱い制限値を含む一時ファイルを作成します。

    # edquota -t
    
  3. 期間制限を、0 (デフォルト) から数値とキーワード monthweekdayhourmin、または sec を使用して指定する値に変更します。

  4. 一時ファイルを閉じて、変更結果を保存します。


    注 -

    この手順は、現在のディスク割り当て違反者には影響しません。


例 - 期間の弱い制限値のデフォルトを変更する

次の例は、/export/home がただ 1 つのマウント済みファイルシステムであるシステムで edquota によって開かれた一時ファイルの内容を示しています。値 0 (デフォルト) は、デフォルトで、1 週間の期間制限値が使用されることを意味します。

fs /export/home blocks time limit = 0 (default), files time limit = 0 (default)

次の例は、ブロック割り当ての超過に対する期間制限値が 1 週間に変更され、ファイル数の超過に対する期間制限値が 10 日に変更された後の、上の例と同じ一時ファイルの内容を示しています。

fs /export/home blocks time limit = 2 weeks, files time limit = 16 days