Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

フェーズ 5: シリンダグループメッセージのチェック

このフェーズでは、空きブロックと使用済み i ノードのマップがチェックされます。次の原因によるエラー条件が表示されます。

このフェーズでは、他に次のエラーメッセージが表示されることがあります。

BLK(S) MISSING IN BIT MAPS (SALVAGE)

エラーの発生原因 

解決方法 

シリンダグループのブロックマップから空きブロックがいくつか欠落している。修復中に、fsck はマップを作成し直す

空きブロックマップを作成し直すには、SALVAGE プロンプトから y と入力する。このエラー条件を無視するには、n と入力する

CG character-for-command-option: BAD MAGIC NUMBER

エラーの発生原因 

解決方法 

シリンダグループ character-for-command-option のマジック番号が間違っている。通常、このエラーはシリンダグループマップが破壊されていることを示す。対話形式で実行している場合は、シリンダグループに再度の作成が必要であることを示すマークが付けられる。ファイルシステムを修復している場合は、fsck が終了する

このエラーが発生する場合は、ご購入先に問い合わせる 

FREE BLK COUNT(S) WRONG IN SUPERBLK (SALVAGE)

エラーの発生原因 

解決方法 

空きブロック数の実際の数が、ファイルシステムのスーパーブロック内の空きブロック数と一致しない。-o p (preen、修復) オプションを指定した場合は、スーパーブロック内の空きブロック数が自動的に修正される

スーパーブロックの空きブロック情報を作成し直すには、SALVAGE プロンプトから y と入力する。このエラー条件を無視するには、n と入力する

SUMMARY INFORMATION BAD (SALVAGE)

エラーの発生原因 

解決方法 

集計情報が間違っている。修復していると、fsck は集計情報を計算し直す

集計情報を作成し直すには、SALVAGE プロンプトから y と入力する。このエラー条件を無視するには、n と入力する