このマニュアルは、SunOSTM ライブラリが提供するシステムインタフェースについて記してあります。このマニュアルでは、プログラムの書き方ではなく、プログラムを動作させるために必要なその他の要素について重点的に説明しています。
このマニュアルは一般のプログラマを対象としています。システムソフトウェアの開発に従事しているような専門的なプログラマの方で、このマニュアルでは情報が不十分と思われる場合は、Solaris 7 Reference Collection または Solaris 7 リファレンスマニュアル Collection を参照してください。
このマニュアルでは、端末の使用方法、UNIX システムのエディタ、UNIX システムのディレクトリとファイル構造についての知識を前提としています。これらの基礎知識については、『OpenWindows ユーザーズガイド』を参照してください。
SunOS システムは多くのプログラミング言語をサポートしていますが、特に C 言語とは、非常に密接な関係があります。
SunOS のコードの大部分は C 言語で書かれています。そのため、このマニュアルでは C 言語でのプログラミング例を多く取り上げていますが、他の言語を使用するプログラマの方にもこのマニュアルはご利用いただけます。
アドレスなどのハードウェア固有の情報を除き、このマニュアルの大部分は、Solaris 7 オペレーティングシステムが動作するあらゆるコンピュータに適用できます。
ご使用中のシステム環境でコマンドの動作が異なる場合は、動作しているシステムのバージョンが異なっている可能性があります。また、コマンドが存在しないような場合は、そのコマンドが収められているパッケージがシステムにインストールされていない可能性があります。使用できるコマンドについては、システム管理者に確認してください。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P-1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、またはコード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力とは区別して示します。 |
system% su password: |
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、または強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
¥ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を越える場合、バックスラッシュは継続を示します。 |
sun% grep `^#define ¥ XV_VERSION_STRING' |
ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。
コード例は次のように表示されます。
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の場合、filename は省略してもよいことを示します。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
「x86」という用語は、一般に Intel 8086 ファミリに属するマイクロプロセッサを意味します。これには、Pentium、Pentium Pro の各プロセッサ、および AMD と Cyrix が提供する互換マイクロプロセッサチップが含まれます。このマニュアルでは、このプラットフォームのアーキテクチャ全体を指すときに「x86」という用語を使用し、製品名では「Intel 版」という表記で統一しています。
「SunOS 5」という場合、本書では SunOS 5.0 から SunOS 5.7 までを意味します。