TCP/IP とデータ通信

TCP/IP を介した UUCP の実行

/etc/inetd.conf 中で UUCP を有効にする

TCP/IP ネットワーク上での UUCP を実行するには、この節で説明するようにいくつかの変更が必要になります。

/etc/inetd.conf の中で、次のエントリの前にコメントマーク (#) が付いていないことを確認します。


uucp stream tcp nowait root /usr/sbin/in.uucpd in.uucpd 

TCP/IP 用に Systems ファイルエントリを修正する

/etc/uucp/Systems ファイルのエントリには、次のフィールドがあります。

System-Name Time TCP Port networkname Standard-Login-Chat

典型的なエントリは次のようになります。


rochester Any TCP - ur-seneca login: Umachine password: xxx

networkname フィールドには、TCP/IP ホスト名を明示的に指定できます。これは、一部のサイトにとっては重要な点です。上の例に示したサイトの UUCP ノード名 rochester は、TCP/IP ホスト名 ur-seneca と違っています。rochester という TCP/IP ホスト名を持ち、UUCP を実行する別のマシンがあっても問題はありません。

Systems ファイル内の Port フィールドには - を指定します。これは、uucp と指定するのと同じです。ほとんどの場合、networkname はシステム名と同じで、Port フィールドは - となります。これは、services データベースから標準 uucp ポートを使用することを意味します。in.uucpd デーモンは、認証のためにリモートマシンがログインとパスワードを送ることを想定しているので、gettylogin と同様に、ログインとパスワードを要求します。

UUCP のための /etc/inet/services の検査

次に示す /etc/inet/services のエントリは、UUCP 用のポートを設定します。


uucp 540/tcp uucpd # uucp daemon

このエントリを変更する必要はありません。しかし、マシンがネームサービスとして NIS または NIS+ を実行する場合は、/etc/services/etc/nsswitch.conf エントリを変更して、まず files、次に nis または nisplus が検査されるようにする必要があります。