TCP/IP とデータ通信

ブートプロセスが一時停止する時間の増加

DHCP を使用してインタフェースを構成すると、ブート時間が増加することがあります。特に、クライアントの要求に応答する DHCP サーバーが存在しない場合には、インタフェースごとに約 30 秒の遅延が発生します。ネットワークインタフェースが構成されるまで、Solaris DHCP クライアントがブートプロセスを一時停止する (所要時間の長さにかかわらず) ことを希望する場合は、ネットワークインタフェースの DHCP イネーブルファイル (/etc/dhcp.interface_name) を編集して、wait forever というフレーズを追加します。

クライアントがブートプロセスを一時停止する時間をより短くしたいと希望する場合は、キーワード forever を使用する代わりに、待機する秒数を指定することができます。たとえば、DHCP がネットワークインタフェースを構成する時間として 1 時間待機してからブートプロセスを継続したいと希望する場合は、wait 3600 と指定します。


注 -

一時停止時間が経過した場合でも、Solaris DHCP クライアントは、ネットワークインタフェースの構成が正常終了するまで非同期的に構成を継続します。この継続を回避するために、ifconfig(1M) コマンドに drop オプションを指定することができます。たとえば、ifconfig le0 dhcp drop とします。これにより、指定されたインタフェース (この例では le0) が DHCP エージェントの制御から削除されて、非同期的なアドレス割り当て試行が終了します。