TCP/IP とデータ通信

ネットワークインタフェースへの IP アドレスの適用法

「ネットワークインタフェース」 で説明したように、ネットワークに接続するには、コンピュータは少なくとも 1 つはネットワークインタフェースを持っている必要があります。各ネットワークインタフェースは、それぞれ一意な IP アドレスを持っていなければなりません。管理者がホストに与えた IP アドレスはそのホストのネットワークインタフェースに割り当てられます。このインタフェースは、一次ネットワークインタフェースと呼ばれることがあります。あるマシンに第 2 のネットワークインタフェースを追加した場合は、それにも一意な IP アドレスが必要です。第 5 章「ルーターの構成」で説明したように、第 2 のネットワークインタフェースを追加すると、マシンの機能がホストからルーターに変わります。ホストに第 2 のネットワークインタフェースを追加し、しかもルーティング機能を無効にした場合は、そのホストはマルチホームホストとみなされます。

/devices ディレクトリには、各ネットワークインタフェースのデバイス名、デバイスドライバ、関連のデバイスファイルが入っています。ネットワークインタフェースのデバイス名には、たとえば le0 または smc0 などがあります。これらは、よく使われる 2 つのイーサネットインタフェースのデバイス名です。


注 -

本書では、イーサネットネットワークインタフェースを持つマシンを想定して説明を進めます。別のネットワークメディアを使用する予定の場合は、そのネットワークインタフェースのマニュアルの中の構成に関する情報を参照してください。