以下の情報を使用して、NIS+ ネームサービスの構成内にある、ブート時にクライアントがサーバーにアクセスできないというエラーを修正します。
問題
dhcptab テーブル内で、クライアントに対してネームサービスが構成されていない。
検証: サーバーにログインして、以下のコマンドを入力します。
dhtadm -P | grep ip_address |
NISdmain、DNSdmain、NISservs などのエントリを検査します。エントリに対して入力されているアドレスが適正であることを確認します。たとえば、以下のようになります。
# dhtadm -P | grep 129.148.3.129.148.3.m:Subnet=255.255.255.0:Router=129.148.3.11: Broadcast=129.148.3.255:NISdmain="island.ocean":NISservs=129.148.3.3: |
上記の行は、実際には 2 行に分かれないで 1 行で表示されます。
解決策: dhtadm を使用して、間違っているアドレスがあればすべて変更します。
問題
NIS+ を使用しているが、サーバーが NIS+ 互換モードで動作していない。NIS+ テーブルには Nobody カテゴリ用の読み取り権がないため、NIS クライアントが NIS+ テーブルに格納されている情報を読み取ることができない。
検証: 以下のコマンドを実行します。
nisls -l org_dir |
rpc.nisd デーモンに対して Y オプションが設定されているかどうかを検査します。たとえば、以下のように入力します。
ps -deaf | grep nis |
解決策:
問題
デフォルトのルーターが間違っているため、クライアントが別のネットワーク上のサーバーに接続することができない。
検証: dhcptab テーブル内のルーターのシンボルの定義が本当にルーターであることを確認します。
解決策: dhtadm を使用して、テーブル内のルーターのシンボルを訂正します。
問題
NIS+ を動作させているが、NIS クライアントに対する DNS 転送がオンに設定されていない。
検証: 以下のコマンドを使用します。
ps -ef | grep rpc.nisd |
-B オプションは、DNS 転送がオンに設定されて NIS が動作していることを表します。たとえば、以下のようになります。
/usr/sbin/rpc.nisd -B |
解決策: DNS 転送を有効にして、NIS 互換モードで NIS+ サーバーを起動します。たとえば、以下のように入力します。
/usr/sbin/rpc.nisd -YB |