ToolTalk サービスをネットワーク環境で使用できます。たとえば、別のマシン上のツールを実行したり、別のマシン上で動作するセッションを結合したりできます。そのためには ttsession を起動する際に、-c または -p オプションを指定してください。
-c オプションを指定すると指定したプログラムが起動され、そのプログラムの TT_SESSION
環境変数に正しいセッション ID が設定されます。たとえば、次のコマンドを入力します。
ttsession -c dtterm |
cmdtool の TT_SESSION
環境変数が定義されるため、その値を $TT_SESSION
環境変数に設定して実行する ToolTalk クライアントはすべて、この ttsession が所有するセッションに結合されます。
-p オプションを指定すると、セッション ID が標準出力に出力されます。その後 ttsession は、バックグラウンドにセッションを生成し、そのセッションを起動します。
セッションを結合する際、アプリケーションは tt_open 関数を呼び出す前に、tt_default_session_set でセッション ID を設定するか、TT_SESSION
環境変数にセッション ID を設定しなければなりません。tt_open は TT_SESSION
環境変数を確認し、(値が設定されていれば) そのセッションを結合します。