次のコード例は、ptype ファイルを示しています。
次に ptype ファイルの構文を示します。
ptid - プロセス型識別子 (ptid) は、プロセスの型を識別します。ptid は、導入システムごとに一意でなければなりません。この識別子はインストール後は変更できません。したがって、選択する個々の名前は一意でなければなりません。たとえば、Sun_EditDemo のように、製品または会社の商標名を使用できます。ptid には、32 文字以内という制限があり、予約済み識別子 (ptype、otype、start、opnum、queue、file、session、observe、または handle) は使用できません。
start - プロセスの起動文字列。ToolTalk サービスが、プロセスを起動する必要がある場合は、シェルとして使われるコマンド /bin/sh を実行します。
コマンドを実行する前に、ToolTalk サービスは、アプリケーションを起動したメッセージのファイル属性値を使って、TT_FILE を環境変数として定義します。このコマンドは、アプリケーションを起動したメッセージ送信側の環境ではなく、ttsession の環境内で実行します。したがって、コンテキスト情報がある場合、メッセージ引数またはコンテキストによって渡される必要があります。
scope - このパターン属性は、メッセージ内の配信範囲属性と照合されます。
op - 操作名。この名前は、メッセージ内の操作属性と照合されます。
ptype および otype の両方にメッセージシグニチャを指定する場合は、それぞれに固有の操作名を使用してください。たとえば、ptype と otype の両方に表示操作を指定することはできません。
args - 操作のための引数。args リストが void の場合、シグニチャは引数のないメッセージだけに一致します。args リストが空 (つまり ()) の場合は、シグニチャは引数とは無関係に一致します。
contextdcl - コンテキスト名。この名前の付いたコンテキストを持つパターンがシグニチャから生成される場合、パターンは空の値リストを持ちます。
start - psignature がメッセージに一致しても、この ptype を持つ実行中のプロセスの中に、メッセージに一致したパターンを持つものがない場合は、この ptype のプロセスを起動します。
queue - psignature がメッセージに一致しても、この ptype を持つ実行中のプロセスの中にメッセージに一致したパターンを持つものがない場合は、この ptype のプロセスがメッセージに一致したパターンを登録するまでメッセージを待ち行列に入れます。
opnum - 指定された数をメッセージの opnum 属性に書き込み、メッセージと一致したシグニチャを識別できるようにします。
メッセージがシグニチャと一致するとき、シグニチャの opnum がメッセージに組み込まれます。これでアプリケーションは、tt_message_opnum 呼び出しによって opnum を検索できます。シグニチャごとに固有の opnum を指定すると、どのシグニチャがメッセージと一致したかすぐに判定できます。
tt_ptype_opnum_callback_add 呼び出しを使用すると、opnum にコールバックルーチンを接続できます。メッセージが一致すると、ToolTalk サービスはその opnum に接続されたコールバックをすべて調べ、それらを起動します。
Sun_EditDemo_opnums.h ファイルは、edit.c が使用するすべての opnum のシンボリック定義を定義します。これにより、edit.types ファイルと edit.c ファイルは、同じ定義を共有できます。