バスのトランザクションの要素には、SBus コントローラ、PCI アービタ、SBus および PCI マスター、SBus および PCI ターゲットが含まれます。
SBus コントローラは、調停フェーズにおいて、バスマスター間の競合の調停を行います。
また、SBus コントローラは以下を行います。
アドレスのストローブ
バスの調停
バスの時間切れ
データ転送のカウント
SBus システムクロック
スレーブの選択
仮想アドレスを変換し、ページサイズを制限する
PCI アービタは本当の意味でのコントローラを持っていませんが、バスマスター間の調停を行うための機能は、コントローラと同様に持っています。バスマスターは、完了時または時間切れ時にトランザクションを終了することができます。また、ターゲットがトランザクションを終了することもできます。通常、アービタはホスト/PCI または PCI/拡張バスブリッジチップに統合されています。
SBus マスターは、マスターとスレーブ間でエラーがないデータの読み取りおよび書き込みタスクの生成処理を制御します。
マスターが起動するトランザクションの種類は以下のとおりです。
調停
変換
デフォルト転送
拡張転送
PCI マスターは、PCI バスについて、調停を行い、アクセスを獲得したときにイニシエータになります。イニシエータは転送を開始しますが、中止、終了、または時間切れにすることもできます。
また、PCI マスターは以下を行います。
アドレスフェーズを開始する
データ転送時に待ち状態を挿入する
トランザクションを終了する
SBus スレーブ/ターゲットは以下を行います。
SBus を監視して、マスターがデータ転送を要求しているかどうかを判定する
SBus のスレーブは、転送フェーズで、要求されたデータを SBus のマスターに提供する
アドレスの復号化は行わない。マスターがこれを行う
バースト転送、動的バスサイズ変更、拡張転送フェーズに参加する
スレーブは、データ確認速度を制御することによってデータ転送速度を制御する
トランザクションを終了する
PCI ターゲットは以下を行います。
トランザクションのターゲットであることを判定する
イニシエータからデータオブジェクトを受け取る
アドレスの復号化を行う
特殊サイクルに参加する
データ転送時に待ち状態を挿入する (データ転送速度を制御する)
トランザクションを終了する