特記事項: Sun GigabitEthernet デバイスドライバ

フロー制御パラメタ

GEM ASIC は、IEEE 802.3x フレームのリンクレベルフロー制御プロトコル準拠の一時停止 (PAUSE) フレームの送信(ソーシング)と受信(ターミネーティング ) に対応しています。例えば 、フロー制御フレームを受信すると、それに反応して転送レートを落とすように GEM を設定できます。あるいは逆に、フロー制御フレームを接続相手に送信して、接続相手の転送レートを落とす ようにも設定できます (ただし接続相手もこの機能をサポートしている場合のみ可能です) 。デフォルトでは、GEM の一時停止フレーム受信機能は、自動ネゴシエーションの間のみ有効となるように設定してあります。

表 1-3 フロー制御パラメタ (読み取り/書き込み可)

パラメタ 

 

値 

(on/off) 

説明 

 

adv_pauseTX

0, 1 

PAUSE の送信可/不可 (デフォルトでは不可) 

adv_pauseRX

0, 1 

PAUSE の受信可/不可 (デフォルトでは可) 

通常の状況であれば、GEM の側からフロー制御フレームを送信する必要はありません。しかし転送速度の遅いバス (例えば 33 MHz の PCI バススロット) を使用していて、かつフレームの受信が非常に多い場合などは、FIFO の受信オーバーフローが原因でパフォーマンスが低下する可能性があります。そのような状況でも、接続相手側がフロー制御フレーム PAUSE の受信に対応していれば、adv_pauseTX の設定を「送信可能」に設定して自動ネゴシエーション機能を再起動するだけで、GEM のパフォーマンスを改善できます。