オンラインの機能テストモードでは、他のアプリケーションおよびユーザーに対する影響を最小限に抑えながら、障害を検出し、特定するという限定的な動作テストが行われます。このモードでは、テストパラメータ、テスト実行オプション、システムレベルのオプションの一部が固定され、値を変更できなくなります。これは、危険な処理を引き起こす可能性があるオプションあるいはオプションの組み合わせが選択されることによって、システムが危険な状態にならないようにするためです。
Functional テストモードでは、オプション値の一部が固定されるばかりでなく (下記の表を参照)、以下の制限を受けます。
スケーラブルテストを選択した場合は、そのテストのインスタンスを 1 つだけ実行できる
選択されたテストは、そのすべてが終了するまで順次実行される
選択されたすべてのテストはそれぞれ 1 回のパスだけ実行される
1 つでもエラーが見つかると、テストが停止する
オンライン環境で危険とみなされるテストオプションを有効にすることはできない
表 5-1 は、上記のそれぞれのモードでのテスト実行オプションのデフォルト値をまとめています。
表 5-1 テスト実行オプション
オプション |
Connection テストモード |
Functional テストモード (オフライン) | Functional テストモード (オンライン) |
---|---|---|---|
Stress |
Disabled (固定) |
Disabled |
Disabled (固定) |
Verbose |
Disabled (固定) |
Disabled |
Disabled (固定) |
Core File |
Disabled (固定) |
Disabled |
Disabled (固定) |
Run On Error |
Disabled (固定) |
Disabled |
Disabled (固定) |
Max Passes |
1 (固定) |
0 |
1 (固定) |
Max Time |
0 (固定) |
0 |
0 (固定) |
Number of Instances |
1 (固定) |
プロセッサ数に依存 |
1 (固定) |
オンラインの Functional テストモードは、Sun Enterprise SyMON エージェントがサポートするシステムでだけ機能します。このエージェントは、SUNWsycfd パッケージをインストールするとインストールされます。「SunVTS のインストール」を参照してください。