sunvts コマンドは、構成に従った SunVTS カーネルおよびユーザーインタフェースの両方を起動します。これに対して、SunVTS カーネルだけを起動したり、特定のユーザーインタフェースだけを指定したりするコマンドがあります。
vtsk コマンドは、SunVTS カーネルを起動します。コマンド行オプション (表 3-3 を参照) を使用して、このコマンドの動作を制御することができます。
vtsk のコマンド行構文とオプションは、以下のとおりです。
表 3-3 vtsk のコマンド行構文とオプション| 
 /opt/SUNWvts/bin/vtsk [-epqsv] [-o オプションファイル名] [-f ログファイルディレクトリ名]  | 
|
|---|---|
| 
 引数  | 
 説明  | 
| -e | 
 接続用アクセス権の確認機能を無効にします。  | 
| 
 -f ログファイルのディレクトリ名*  | 
 デフォルトの /var/opt/SUNWvts/logs 以外の代替ログファイルディレクトリ名を指定します。  | 
| 
 -o オプションファイル名  | 
 オプションファイルから読み取ったテストオプションを使用して、SunVTS カーネルを起動します。指定したオプションファイルは、ユーザーインタフェースによって /var/opt/SUNWvts/options ディレクトリに保存されます。  | 
| -p | 
 SunVTS カーネルを起動します。ただし、テストシステムのデバイスの状態は調査しません。  | 
| -q | 
 テストが終了したとき SunVTS カーネルとユーザーインタフェースの両方を自動的に終了します。  | 
| -s | 
 選択したグループのテストを自動的に開始します。このフラグを指定するときは、-o オプションファイル名 フラグを指定する必要があります。  | 
| -v | 
 SunVTS カーネルからの SunVTS のバージョン情報のみを表示します。vtsk オプションは、vtsk デーモンを起動しません。  | 
ほとんどの場合は、sunvts コマンドを使用すると、適切な SunVTS ユーザーインタフェースが起動されます。SunVTS カーネルを起動せずに特定のユーザーインタフェースだけを起動する場合は、以下のいずれかのコマンドを使用します。
# /opt/SUNWvts/bin/vtsui
# /opt/SUNWvts/bin/vtsui.ol
# /opt/SUNWvts/bin/vtstty
いずれの場合も、起動されたユーザーインタフェースは SunVTS カーネルへの接続を試みます。
SunVTS ユーザーインタフェースを起動する際に、スーパーユーザーになる必要はありません。