cg6 テストは、SPARC (TM) ベースの大部分のワークステーションとサーバーに装備されている cgsix フレームバッファーと GX オプションを検査します。このテストは、以下に説明するサブテストを使用してフレームバッファーに負荷をかけます。
グラフィックスデバイスをテストする前に、すべてのスクリーンセーバーを無効にしてください。Solaris スクリーンセーバーを無効にするには、UNIX のプロンプトに xset s off と入力します。
vtsk ではなく、vtsui を使用して SunVTS を起動する場合は、xhost + ホスト名 というように、xhost にホスト名を指定する必要があります。
サブテスト |
説明 |
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カーソルテスト |
RAMDAC のオーバーレイレジスタを視覚的に検査します。画面にポインタが描かれ、事前に設定されている位置を動き回ります。ポインタが消える場合は、問題があります。この視覚テストは、オーバーレイが正しく機能していることを確認します |
ダブルバッファー テストモードでの 高速のコピー |
ダブルバッファーモードで 2 つのフルサイズ画面のラスタイメージを作成します。それぞれには異なるパターンが書き込まれます。非表示バッファーが表示バッファーにコピーされ、データが比較されます。不一致があれば、エラーメッセージが返されます。その後、バッファーを切り替えて、このプロセスが繰り返されます。 注 - このテストは、ダブルバッファリング機能をもつサンの GX+ グラフィックアクセラレータにのみ適用されます。 |
TEC テスト |
画像変換エンジンとカーソル制御ロジックがアクセスされているかどうかを検査します。これは、以降の TEC アクセスが正しく行われることを確認します。 |
FBC テスト |
フレームバッファーコントローラのロジックがアクセスされているかどうかを検査します。これは、以降の FBC アクセスが正しく行われることを確認します。 |
フレームバッファーテスト |
フレームバッファーメモリーが正しく機能しているかどうかを検査します。1 が順次移動していくパターンがメモリーに書き込まれ、特定の色が 8 ビットのうちの 1 ビットを示します。画面は、同じ幅の 8 本の縦縞に分割されます。順次移動する 1 が各縞に書き込まれ、これらの縞が 8 回繰り返されます。書き込まれた値が読み戻されて検査されます。値が一致しない場合は、エラーが報告されます |
blit を使用した画面 テスト |
カラーブロックを描画し、画面の他の部分に blit 転送します。まず、画面全体がシアンで描画され、次に、左上隅に黒いブロックが描かれます。このサブテストは、このブロックを右上隅、右下隅、左下隅に blit してからイメージ全体の論理和をとります。 |
Blit テスト |
データブロックを描画し、右下の矩形の位置に blit します。 |
線分テスト |
さまざまな値と色で線分を画面に描画します。データが読み戻されて予測値と比較されます。一致しない場合は、エラーが返されます。 |
多角形テスト |
4 つの頂点を使用して砂時計の形の多角形を画面に描画します。ビデオメモリーですべての多角形が描画された後、データが読み出され、予測値と比較されます。一致しない場合は、エラーが表示されます。 |
カラーマップテスト |
カラーマップテストは、256 あるカラーマップの位置のすべてにグレースケールを逆方向と順方向の両方で読み込みます。これは、値を減らしていくと、R、G、B のすべての値が読み込まれることを意味します。 注 - テストするシステムのモニターが、モノクロやグレースケールの場合は、表示上のカラーの問題を検出することはできません。 |
FB Locking オプションについての詳細は、『SunVTS 3.2 ユーザーマニュアル』の「フレームバッファーのテスト」の節を参照してください。
グラフィックテストの性格上、グラフィックテスト中にフレームバッファーを読み書きするすると、ユーザーの作業の障害になることがあります。このテストは、オフラインの機能テストモードでのみ使用することができます。
/opt/SUNWvts/bin/cg6test 標準引数 -o dev=デバイス名, lock=E(有効)/D(無効),Passes=数値
表 8-2 cg6 のコマンド行構文
引数 |
説明 |
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dev=デバイス名 |
テストする cg6 デバイスファイルのパスを指定します。 例: /dev/fbs/デバイス名. |
lock=E(有効)/D(無効) |
ウィンドウシステムのロックオプションを有効または無効にします。詳細は、『SunVTS 3.2 ユーザーマニュアル』の「フレームバッファーのテスト」の節を参照してください。デバイスがウィンドウシステムのディスプレイの場合は、このオプションを使用しないでください。 |
Passes=数値 |
実行するパス回数を指定します。デフォルトは 1 です。 |
64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合、そのテストは、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。
このテストを実行するには、5MB の追加スワップ空間が必要です。
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エラーメッセージ |
考えられる原因 |
対処方法 |
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6000 |
Resolution not supported for double buffering |
サポートされていない解像度です。 |
解像度を変更してください。 |
6002 |
data error: x_pos: 数値, y_pos: 数値. *mobs: 数値, *mexp: 数値 |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
6004 |
FB Screen Test data error: xpos=数値, ypos=数値, exp(数値), obs(数値) |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
6006 |
Data Error: Screen location x: 数値, y: 数値, Obs: 数値, Exp: 数値 |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
6007 |
Multibuffering extension does not exists |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
6008 |
Cannot create CMAP |
システムエラー |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
フレームバッファーの不良 |
|||
6009 |
name off(数値)exp(数値), obs(数値), xor(数値) |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
6010 |
Could not get color |
システムエラー |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
フレームバッファーの不良 |
|||
6011 |
名前 off(数値)exp(数値), obs(数値), xor(数値) 名前 |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
6012 |
Checksum test failed for PROM. Observed: 数値, Expected: 数値 |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
6014 |
Unable to lock frame buffer |
ウィンドウシステムが動作していないときに FB ロックが有効である。 |
FB ロックを無効にしてください。 |
6016 |
Found error in sine test |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
6018 |
Found error in cursor test |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
6020 |
Found error in fb test |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
6022 |
Found error in polygon test |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
6024 |
Found error in cmap test |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
6026 |
Found error in db test |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
6028 |
Found error in line test |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
6030 |
Found error in dac test |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
8000 |
名前 not mapped |
システムエラー |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
8002 |
can't acquire console semaphore |
システムエラー |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
8004 |
XCreateSimpleWindow failed |
システムエラー |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
8008 |
Couldn't create enough buffers |
メモリー不足です。 |
システムの負荷を減らしてください。 |
システムエラー |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
||
8010 |
grab of pointer unsuccessful |
メモリー不足です。 |
システムの負荷を減らしてください。 |
システムエラー |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
||
8012 |
cmap mapping failed |
メモリー不足です。 |
システムの負荷を減らしてください。 |
システムエラー |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
||
8014 |
Blit status. Could not launch draw |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
8016 |
Draw Wait FBC_DRAW status=数値 |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
8018 |
Could not get cmap |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
8020 |
Could not get color |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
8022 |
Could not create child raster |
デバイス名が不正です。 |
正しいデバイス名を入力してください。 |
メモリー不足です。 |
システムの負荷を減らしてください。 |
||
8024 |
Failed to get malloc |
メモリー不足です。 |
システムの負荷を減らしてください。 |
システムエラー |
|
||
8026 |
Cannot create CMAP |
システムエラー |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
フレームバッファーの不良 |
|
||
8028 |
Couldn't get hostname of machine under test |
システムエラー |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
8030 |
Failed in opening device 名前 |
デバイス名が不正です。 |
正しいデバイス名を入力してください。 |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
||
8032 |
Failed to create raster |
デバイス名が不正です。 |
正しいデバイス名を入力してください。 |
メモリー不足です。 |
システムの負荷を減らしてください。 |
||
8034 |
Failed to create context |
メモリー不足です。 |
システムの負荷を減らしてください。 |
システムエラー |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
||
8036 |
fbs/cgsix0 FATAL: "mmap() failed |
システムが過負荷です。 |
システムの負荷を減らしてください。 |
システムエラー |
OS のバージョンを調べてください。 |