SunVTS 3.2 テストリファレンスマニュアル

m64test のオプション

デフォルトでは、Frame Buffer Locking を除くすべてのテストオプションが有効になっています。

図 21-1 m64test のオプションメニュー

Graphic

表 21-1 m64test のオプション

オプション 

説明 

Video Memory 

8、16、32、64 ビットと 64 バイト (ブロック) モードで M64 ビデオボードのオンスクリーンビデオメモリー (画面で確認できるメモリー部分) をテストします。このテストは、オンスクリーンビデオメモリーの各バイトに、書き込みと読み取りを行う 2 つのパスから構成されます。最初のパスでは、ランダムデータまたはコマンド行で指定されたデータを使用します。2 回目のパスでは、最初のパスで使用されたデータの 1 の補数を使用して、オンスクリーンビデオメモリーの各ビットがゼロ (電気的にはロー状態) と 1 (電気的にはハイ状態) でテストされるようにします。 

RAMDAC 

RAMDAC テストは、3 つの段階から構成されます。 

最初の段階では、単純な書き込みと読み取りパターンを使用して、RAMDAC CLUT (カラールックアップテーブル) の CLUT に不良なビットがないかどうかをテストされます。 

データパターンは以下のとおりです。 

  • ランダムデータ

  • 最初のデータパターンとして使用されたランダムデータの補数

  • データパターン 0101

  • データパターン 10101

第 2 段階では、4 種類のデータパターンを描いて、数秒ほど画面に表示したままにします。各パターンとともにシグニチャーがとられ、既知の正常なボードの対応するパターンで取得されたシグニチャーと比較されます。これにより、RAMDAC 内のすべてのデータパスが正しく機能していることが確認されます。 

4 種類のデータパターンは以下のとおりです。 

  • 赤のランプで画面の左上にカーソル

  • 青のランプで画面の右上にカーソル

  • 緑のランプで画面の左下にカーソル

  • グレーのランプで画面の右下にカーソル

第 3 段階では、300 回の割り込みを行って垂直帰線割り込みをテストします。 

Accelerator Port 

すべてのデータパス (ソース: 固定カラー、ホストデータ、blit、固定パターン) と算術論理演算装置 (ALU)、カラー比較装置、基本式 (宛先: 線分、長方形)、モノクロ - カラー拡張ロジックをテストします。使用できるデータパスと ALU 関数、カラー比較関数を組み合わせて基本式が描かれ、データの組み合わせごとにシグニチャーをとって、既知の正常なボードの対応するデータの組み合わせで取得されたシグニチャーと比較されます。 

Frame Buffer Locking 

M64 がコンソールデバイスでない場合は、このオプションを無効に設定します。M64 がコンソールデバイスの場合は、デフォルトで有効になります。M64 がコンソールデバイスでない場合は、デフォルトで無効になります。