キャリアが失われたときつまり (ログイン時に経由したデフォルトのコンソール上または補助コンソール上にはない) シリアルポートとの接続が切れたときに、そのシリアルポートから init コマンドを実行してシステムをシングルユーザーモードまたは管理モードにした場合、システムをリブートする前にそのシリアルポート上にキャリアが再確立されていることを確認してください。(init コマンドの実行対象となったポート上のみの) システムをブートする実行レベルを入力するためのプロンプトが表示されます。
回避方法: キャリアが失われた時には、シリアルポートに再接続してから、システムをリブートしてください。
init コマンドを使用するシステム管理作業を行なっているとき、reboot コマンドを実行すると init 状態 (実行レベル) を変更したデバイス上に不適当なメッセージが出力されることがあります。init s を実行するとリモートコンソール上にシングルユーザーシェルが確立され、その後システムをリブートすると、以下のようなメッセージが出力されます。
Enter run level |
回避方法: 上記のような場合は、メッセージを無視してください。
デフォルトの実行レベルにするために、スーパーユーザーで Control-D キーを押すかまたはスーパーユーザーのログインプロンプトから root としてログインした後に exit コマンドを実行すると、デフォルトの実行レベルを入力するためのプロンプトが表示されます。プロンプトは、Control-D キーまたは exit コマンドが実行されたコンソール上ではなく、init コマンドが最初に実行されたコンソール上に表示されます。
pty から init コマンドを実行した場合は、/dev/console がデフォルトのデバイスになり、このデバイス上に実行レベルを入力するためのプロンプトが表示されます。リモートコンソールを実行中にスーパーユーザーとしてログインし、Control-D キーを押してシステムをブートすると、実行レベルを入力するためのプロンプトが補助コンソール上ではなくそのコンソール上に表示されます。
1 つまたはそれ以上の補助コンソールを構成している場合に、init コマンドが実行された補助コンソールに対する接続をキャリアが切断し、別の補助コンソールまたはデフォルトコンソールから sulogin シェルが終了した場合、キャリアが接続を切断したポート上に接続を再確立した後、以下のプロンプトが表示されません。
ENTER RUN LEVEL |
実行レベルを指定するためのプロンプトが表示されませんが、システムは実行レベルが入力されるのを待機しています。
回避方法: キャリアが接続を切断したポートに対して接続を再度確立し、プロンプトが表示されていなくても任意の実行レベルを入力してください。
デーモンまたはコマンドは、メッセージを表示するために明示的に /dev/console を使用することがあります。そのようなメッセージは、コンソールに表示されるその他のメッセージの中で表示される頻度が低いです。
回避方法: すべてのメッセージは /dev/console に出力されるので、これを監視できます。また、syslog のログファイルを監視することもできます。
syslogd がコンソール上にエラーメッセージを表示する必要がある場合、これらのエラーメッセージはデフォルトの場所 /dev/syscon にリダイレクトされます。エラーメッセージは、機能パッチ中に含まれている構成済み補助コ ンソール上には表示されません。
/etc/vfstab ファイル中に、ディスク割り当て使用可能としてリストされている UFS ファイルシステムがある場合、以下の処理を行なってください。以下の処理を行わないと、システムをブート後にディスク割り当てが自動的に使用可能になりません。
回避方法: 使用可能にするディスク割り当てに対して quotacheck -a と quotaon -a コマンドを実行してください。このコマンドを実行しないと、ディスク割り当てが使用不可のままです。