この付録では、Solaris 7 - 5/99 (Intel 版) コンピューティング環境でサポートされる、新しいまたは拡張された周辺機器およびシステムプラットフォームについて説明します。
この付録の情報は、『Solaris 7 (Intel Platform Edition) Hardware Compatibility List』の内容を補足するものです。
次に示すビデオデバイスがサポートされるようになりました。
表 B-1 ビデオディスプレイデバイス (5/99)
ベンダー |
モデル |
バス |
ビデオチップ |
解像度・発色数 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
800x 600 |
1024x 768 |
1152x 900 |
1280x 1024 |
1600x 1200 |
||||||||||
8 |
24 |
8 |
24 |
8 |
24 |
8 |
24 |
8 |
24 |
|||||
3Dlabs |
Permedia 2 |
PCI/AGP |
3Dlabs Permedia 2 |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
|
|
Diamond |
Fire GL 1000 Pro |
AGP |
3Dlabs Permedia 2 |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
|
|
Matrox |
Millennium G200 |
AGP |
MGA-G200 |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
|
|
Mystique G200 |
AGP |
MGA-G200 |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
v |
Solaris デバイスドライバ: |
symhisl |
デバイスタイプ: |
SCSI |
アダプタ: |
SYM22910 (チャネル A および B の両方が SE および LVD モードをサポート)。 SYM21002 (チャネル A は SE のみをサポート、チャネル B は SE および LVD モードをサポート) |
バスタイプ: |
PCI |
Ultra2 SCSI LVD 転送では、必ず Ultra2 SCSI LVD 準拠の SCSI ケーブルを使用してください。最高のパフォーマンスを得られるように、デバイスを約 15 cm から 20 cm の間隔を空けて置いてください。
53C896 チップと古い 53C8xx チップの両方がマザーボードに組み込まれている場合、システムのブート時に BIOS システムは古い 53C8xx チップの方を先に認識します。この場合、新しい Symbios SDMS BIOS がすべての 53C8xxを認識するまでお待ちください。Symbios SDMS BIOS は、新しい 53C896 チップをサポートしています。
古い方の BIOS ユーティリティが起動しないように、コントローラの古い 53C8xx BIOS をフラッシュしてください。
最新の Symbios SDMS BIOS は、 http://www.symbios.com/techsupport/pci_sw.htm#Symbios CPI BIOS & Flash Utility からダウンロードすることができます。
53C896 チップのリビジョン B0 および C0 にハードウェア上の問題があるため、 symhisl ドライバが 64 ビット PCI スロットで正しく動作しません。問題が発生したとき、symhisl ドライバが SCSI バスをリセットします。この問題を回避するには、53C896 チップリビジョン C1 をアップグレードしてください。
53C896 チップのその他のリビジョンでも、古い PCI チップおよび設計との間に、ハードウェア互換性がない場合があります。53C896 チップの各リビジョンにおけるすべての問題を、LSI Logic の Web サイト(http://www.lsil.com) で参照することができます。
LVD テクノロジにファームウェア互換性がない場合があります。LVD SCSI バスを正しく構成しているのに SCSI エラーが発生した場合は、ご購入先にお問い合わせの上、アップデートされたハードウェアを入手してください。
次に示すビデオデバイスがサポートされるようになりました。
表 B-2 ビデオディスプレイデバイス (3/99)
ベンダー |
モデル |
バス |
ビデオチップ |
解像度・発色数 |
|||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
800x 600 |
1024x 768 |
1152x 900 |
1280x 1024 |
1600x 1200 |
|||||||||
8 |
24 |
8 |
24 |
8 |
24 |
8 |
24 |
8 |
24 |
||||
Cirrus Logic |
5465 *1 |
PCI/AGP |
Cirrus Logic GD5465 |
v |
v |
v |
v |
v |
|
v |
|
v |
|
S3 |
Trio3D *1 |
PCI/AGP |
S3 Trio3D (86E366) |
v |
v |
v |
v |
v |
|
v |
|
v |
|
*1 Sun では、このチップを持つあらゆるビデオデバイスが動作することは保証していませんが、ユーザーがご使用のモデルは問題なく使用できることもあります。
Pentium Pro のリリース時に、物理アドレス拡張 (PAE, Physical Address Extension) モードが上位プロセッサに対して導入されました。この PAE モードを使用すると、Intel 版 Solaris は物理メモリーを最大 32 G バイトまでアドレス指定することができるようになります。個々のプロセスについては、仮想アドレス空間を最大 3.5 G バイトまでしか使用できません。
PAE モードによって、データベースやメモリーを多く使用するアプリケーションについて、複数のインスタンスを実行することができます。また、より多くのユーザーが、ネットワークを介してあるマシンを使用できるようになります。
DAC (Dual Address Cycle) をサポートする PCI ディスクコントローラを使用するのが最適です。そのような PCI ディスクコントローラは、どのような物理的な宛先とでも、データの転送 (入出力) を行うことができます。物理メモリーが 4 G バイトしかないカードでデータを転送するためには、システムがメモリーをコピーする必要があるので、パフォーマンスが低下する場合があります。
PAE モードの利点を生かすことができないデバイスドライバもあります。Sun では、Sun が独自に開発した PCI デバイスドライバを、4 G バイト以上のメモリーを持つ x86 マシン上でテスト済みです。Sun の OEM 提携会社では、各会社が提供している PCI デバイスドライバを、4 G バイト以上のメモリーを持つ x86 マシン上でテストする予定です。ただし、サードパーティ製のデバイスドライバをシステムに追加すると、動作が不安定になったりパニックが発生して、データが失われることもあります。システムの動作が不安定になってもそのドライバを使用する必要がある場合は、PAE モードのサポートを無効にしてください。
PAE モードのサポートを無効にするには、次の手順を実行してください。
システムをリブートします。
Esc キーを押して、自動ブートを中断します。
Solaris Device Configuration Assistant (Solaris デバイス構成用補助) が起動します。
「Boot Solaris」画面が表示されるまで、[F2_Continue] を押します。
[F4_Boot Tasks] を押します。
「Boot Tasks」画面が表示されます。
[View/Edit Property Settings] を選択します。
「View/Edit Property Settings」画面が表示されます。
[F4_Create] を押します。
「Create Property」画面が表示されます。
「Specify Property Name」フィールドに mmu-modlist と入力して、Enter キーを押します。
「Specify Value」フィールドに mmu32 と入力して、Enter キーを押します。
「Updating」画面に、Updating Saved Configuration information... というメッセージが表示されます。プロパティと値が正しく保存されたら、「View/Edit Property Settings」画面が表示されます。
[F2_Back] を押します。
「Boot Tasks」画面が表示されます。
[F3_Back] を押します。
マシン上のドライバがロードされた後に、「Boot Solaris」画面が表示されます。
通常と同じようにして、システムのブートを継続します。