Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル

メモリー : dr-max-mem

dr-max-mem の値は、ドメイン内で実行中の Solaris のバージョン (2.5.1、2.6、2.7) によって異なります。


注 -

Solaris 2.5.1 および Solaris 2.6 5/98 では、メモリーが 512 MB より少ないとドメイン上で DR の機能を使用できませんでしたが、Solaris 7 5/99 ではこのようなメモリー制限による問題は解消されています。


Solaris 7 5/99 と dr-max-mem

Solaris 7 5/99 では dr-max-mem は使用しません。代わりに system(4) の kernel_cage_enable 変数を使用して、DR の機能 (特に DR Detach) が使える状態に設定します。ケージ化されたカーネルは、ページングのできないメモリーをシステムボードの最小数 (ほとんどの場合は 1) に制限します。デフォルトではカーネルケージは無効に設定されており、DR Detach は実行できません。


注 -

kernel_cage_enable 変数からは、DR Attach を使用可能に設定することはできません。


カーネルケージを使用できる状態に設定する
  1. /etc/system ファイルを編集して、kernel_cage_enable 変数の値を 1 に設定します。


    set kernel_cage_enable=1
    

  2. ドメインを再起動します。

再起動に成功したら、/var/adm/messages ファイルを見てカーネルケージが使用可能に設定されたかどうかを確認します。以下のメッセージがあれば、設定成功です。


NOTICE: DR Kernel Cage is ENABLED