名前 | 形式 | 使用条件 | 注意 | 機能説明 | オプション | 終了ステータス | 診断 | 関連項目
Sun Enterprise 10000 サーバーのみ。
このコマンドは使用しないでください。 これは DR シェルの中で実行されるコマンドで、使用するのは危険です。 情報提供だけを目的として、ここに記載されています。 このコマンドの代わりに init_attach(1M) を使用してください。 これは同じ機能を実行し、更に安全対策と検査による安全性を備えています。
dr_cmd_init_attach は、DR ボードの接続操作を開始します。 init_attach(1M) コマンドや Hostview を使った場合とは異なり、 DR は DR Attach ができる状態のシステムボードに対して ターゲットドメインを選別しません。
dr_cmd_init_attach は、経験のある技術者だけが使用する DR に関連したシステムの問題を 診断するための保守用コマンドです。 このコマンドの指定対象にできるのは、電源投入済みで、 ドメインに属していないシステムボードだけです。 dr_cmd_init_attach は最初に診断してから、システムボードを SUNW_HOSTNAME 環境変数で指定されたドメインに認識させます。
dr_cmd_init_attach は、システムボードを SSP のドメイン設定ファイルにある システムボードリストに追加します ( 『Sun Enterprise 10000 SSP リファレンスマニュアル』 の domain_config(4) を参照)。 DR は次に、オペレーティングシステムが接続できるように、ボードのリソース (プロセッサ、メモリー、および入出力コントローラ) を準備します。 Enterprise 10000 サーバーのセンタープレーンは、 このボードがターゲットドメインに認識されるように再設定されます。
dr_cmd_init_attach が正常に完了したら、 dr_cmd_c_attach(1M) を実行して接続操作を完了するか、 dr_cmd_a_attach(1M) を実行して操作を中止します。
dr_cmd_init_attach は、正常に終了した場合に広域変数 dr_return に 0 を返します。 失敗した場合は 1 を返し、診断メッセージを表示します。
Tcl の構文解析エラーが発生すると、DR コマンドが実行されなくなり、 その結果、 dr_return が初期化されません。 このような場合、 dr_return エラーコードは不正確です。 リターンコードについての詳細は dr(1M) を参照してください。
init_attach(1M) の「診断」を参照してください。
『Sun Enterprise 10000 SSP ユーザーマニュアル』