名前 | 形式 | 使用条件 | 機能説明 | オプション | 終了ステータス | 使用例 | 注意 | 関連項目
Sun Enterprise 10000 サーバーのみ。
dr(1M) プロンプトから実行するこの drain コマンドは、システムボードを DR Detach するための 2 段階の 手続きの最初のものです。 drain コマンドの主な機能は、空にするよう指定されたボードに、メモリーが 物理的にどのように配置されているかを調べることです。 このメモリーは、フラッシュされたり、 同じドメインの別のシステムボード上にある使用可能なメモリーに コピーされたりします。
drain コマンドを起動したときに、 メモリーのコピー先となる適切なメモリー空間がないと、要求は拒否されます。 メモリー不足の原因が、 実行時の状態やシステムの負荷にある場合は、少し時間をおいてから、 再度ドレイン操作を試みてください。
drain はドレイン操作を開始し、その後で終了コードを返します。 ドレインが完了するまでには数分かかります。 drshow sb DRAIN を実行することによって、ドレインの進捗状況を監視することができます。 drshow(1M) を参照してください。 また、 wait オプションを指定した場合は drain コマンドはボードが完全にドレインされるか、エラーが検出されたときにだけ、 終了コードを返します。 drain は終了コードを返す前に、1 回だけ、自動的にボードの状態を表示します。
以下のオプションをサポートしています。
ドレインするシステムボードのボード番号 (0 〜 15)
DR デーモンに対して 5 秒ごとにポーリングを行い、ドレインが完了した後で、 呼び出し側に制御を返します。 このオプションは、ドレインをスクリプトによって実行する場合に便利です。 このオプションは大文字と小文字を区別しません。
drain は、ドレインが正常に開始された場合に広域変数 dr_return に 0 を返します。 失敗した場合は 1 を返します。 waitが指定されている場合は、 dr_return の 0 はドレインが正常に完了したことを示し、 1 はドレインが失敗したことを示します。
ts4-ssp% domain_switch ts4 ts4-ssp% dr Checking environment... Establishing Control Board Server connection... Initializing SSP SNMP MIB... Establishing communication with DR daemon... ts4: System Status - Summary BOARD #: 1 3 4 5 being used by the system. dr> drain 5 Removing board 5 from domain_config file. Start draining board 5. Board drain started. Retrieving System Info... Bound Processes for Board 5 cpu user sys procs --- ---- --- ----- 20 0 1 21 0 1 22 0 1 23 0 1 No active IO devices. Memory Drain for Board 5 - IN PROGRESS Reduction = 1024 Mbytes Remaining in System = 2048 MBytes Percent Complete = 0% (1048576 KBytes remaining) Drain operation started at Sun Sep 15 22:50:57 1996 Current time Sun Sep 15 22:50:57 1996 Memory Drain is in progress. When Drain has finished, you may COMPLETE the board detach. |
DR は、使用法の構文エラーを検出すると、ただちに dr(1M) コマンドを中止し、 dr(1M) dシェルプロンプトを表示します。 この場合、 dr_return は変更されません。 dr(1M) を参照してください。
このリファレンスマニュアルのdr(1M)
『Sun Enterprise 10000 SSP リファレンスマニュアル』 のdomain_switch(1M)