名前 | 形式 | 使用条件 | 機能説明 | オプション | 終了ステータス | 使用例 | 診断 | 注意事項 | 関連項目
Sun Enterprise 10000 サーバーのみ。
このコマンドを dr(1M) シェルプロンプトで実行して、DR 接続操作を開始します。 このコマンドの指定対象にできるのは、電源投入済みで、 ドメインに属していないシステムボードだけです。 init_attach は最初に診断を行ってから、システムボードを SUNW_HOSTNAME 環境変数で指定された Enterprise 10000 ターゲットドメインに認識させます。 init_attach が完了すると、ボードのリソース (プロセッサ、メモリー、 および入出力コントローラ) がオペレーティングシステムに 接続できるように準備されます。 ボードは SSP の domain_config(4) ファイルにあるボードリストに 追加され、ターゲットドメインに認識されます。
init_attach が正常に完了したら、 complete_attach(1M) を実行して接続操作を完了するか、 abort_attach(1M) を実行して操作を中止します。
正常に終了すると、 init_attach は広域変数 dr_return に 0 を返します。 それ以外の場合は、 1 つ以上の診断メッセージとともに 1 を返します。
ts4-ssp% domain_switch ts4 ts4-ssp% dr Checking environment... Establishing Control Board Server connection... Initializing SSP SNMP MIB... Establishing communication with DR daemon... ts4: System Status - Summary BOARD #: 5 physically present. BOARD #: 1 3 4 being used by the system. dr> init_attach 5 Initiate attaching board 5 to domain ts4.. Adding board 5 to domain_config file. /opt/SUNWssp/bin/hpost -H20,4 Opening SNMP server library... Reading centerplane asics to obtain bus configuration... Bus configuration established as 3F. phase cplane_isolate: CP domain cluster mask clear... phase init_reset: Initial system resets... phase jtab_integ: JTAG probe and integrity test... phase mem_probe: Memory dimm probe... phase iom_probe: I/O module type probe... phase jtag_bbsram: JTAG basic test of bootbus sram... phase procl: Initial processor module tests... phase pc/cic_reg: PC and CIC register tests... phase dtag: CIC DTAG tests... phase mem: MC register and memory tests... phase io: I/O controller tests... phase procmem2: Processor vs. memory II tests... phase ibexit: Centerplane connection tests... phase final_config: Final configuration... Configuring in 3F with 4 processors, 2 SBus cards, 1024 MBytes memory. Interconnect frequency is 83.273 MHz, from SNMP MIB. Processor frequency is 166.589 MHz, from SNMP MIB. Boot processor is 5.0 = 20 POST (level=16, verbose=20, -H4,0020) execution time 3:50 hpost is complete. obp_helper -H -m20 Board debut complete. Reconfiguring domain mask registers. Probing board resources. Board attachment initiated successfully. Ready to COMPLETE board attachment. dr> |
以下の診断をサポートしています。
SUNW_HOSTNAME 環境変数によって指定された ターゲットドメインが、 domain_config(4) ファイルに正しくリストされていません。 domain_config(4) ファイルを確認し、少し時間をおいてから再試行してください。
DR が現在のターゲットドメインのエントリを見つけられませんでした。 domain_status(1M) コマンドを使用し、 domain_config(4) ファイルの内容を確認してください。 詳細については 『Sun Enterprise 10000 SSP リファレンスマニュアル』 を参照してください。
debut ユーティリティーが失敗しました ( 『Sun Enterprise 10000 SSP リファレンスマニュアル』の obp_helper(1M) を参照)。 障害の内容については、SSP メッセージファイルを参照してください。
接続を試みているボードが、このプラットフォームの他のドメインの メンバーとして識別されているので、指定されたターゲットドメインに 接続できません。 接続を開始する前に、このボードを他のドメインから切り離す必要があります。
1 つまたは複数の原因で、このボードがターゲットドメインに接続できません。 このコマンドの指定対象にできるのは、電源投入済みで、 ドメインに属していないシステムボードだけです。
ボードがブラックリストまたはレッドリストに入っている場合は、 接続することはできません。 postrc(4) ファイルを調べて、 blacklist(4) および redlist(4) ファイルの位置を 確認してください。
最初にドメインにアクセスした時点で dr_daemon(1M) が予期しないボード状態を検出しました ( 『Solaris Reference Manual for SMCC-Specific Software』 の dr_daemon(1M) を参照)。 詳細は、ホストのシステムログを調べてください。
dr(1M) が指示されたコマンドを実行しましたが、障害という応答がありました。 エラーメッセージに対処方法が指定されている場合は、 それを済ませてからコマンドを再実行します。 そうでない場合は、少し時間をおいてから init_attach 操作を再実行します。 再度失敗した場合は、サービスプロバイダに連絡してください。
domain_config(4) ファイルの更新中に一時的に発生する障害が 生じました。 init_attach は、操作を再試行します。 再試行がすべて失敗した場合は、SSP メッセージファイルを調べてください。
ターゲットドメインに対する init_attach 操作が失敗しました。
dr(1M) が指定されたコマンドを実行できませんでした。 プログラムファイルがあることと、 適切なモードが割り当てられていることを確認してください。
DR は使用法の構文エラーを検出すると、すぐに dr(1M) コマンドを中止し、 dr(1M) シェルプロンプトを表示します。 この場合、 dr_return は変更されません。 dr(1M) を参照してください。
このリファレンスマニュアルの dr(1M)
『Sun Enterprise 10000 SSP リファレンスマニュアル』 の blacklist(4), domain_config(4), domain_status(1M), domain_switch(1M), postrc(4), redlist(4)
『SMCC ソフトウェア対応 Solaris リファレンスマニュアル』 の dr_daemon(1M)
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