Solaris 7 オンラインリリース情報

ユーザーアカウンティングデータのアプリケーションプログラミングインタフェース (API) に対する変更予定

ユーザーアカウンティングデータにアプリケーションからアクセスするための API には 2 通りあります。 ユーザーアカウンティング情報にアクセスし、処理するためのプログラミングインタフェースの設定については、マニュアルページの getutxent(3C) に記載されています。これらは、以前の getutent(3C) ルーチンよりも機能が充実し、移植性がすぐれています。

古いアプリケーションの中には、アカウンティングファイルに直接アクセスしているものがある場合があります。/var/adm/utmp/var/adm/wtmp ファイルおよび対応するシンボリックリンク /etc/utmp/etc/wtmp は、将来のリリースではサポートされない予定です。これらのファイルに含まれているデータ形式により、Solaris オペレーティング環境の今後の開発が制限されます。これらのファイルを使用したアプリケーションは、文書化されて、サポートされている API を使用するようにアップデートする必要があります。

getutent(3C) ファミリのルーチンをすでに使用しているアプリケーションでは、小規模システム構成上では影響はありません。しかし、将来のリリースでは、これらのインタフェースは大規模システム構成上で使用された場合にはエラーを戻します。このため古いコードでも新しいコードでも getutent(3C) ではなく、getutxent(3C)ルーチンを使用することをお勧めします。