Solaris 7 - 3/99 オンラインリリース情報

Solaris 7 - 3/99 実行時の注意事項とバグ情報 (日本語環境固有)

オペレーティングシステム/ネットワーク

日本語環境の設定

日本語環境を正しく動作させるためには、環境変数 LANGja (日本語 EUC)、 ja_JP.PCK (PC 漢字コード、シフト JIS コード)、または、ja_JP.UTF-8 (UTF-8) に設定されている必要があります。また、端末ドライバに、日本語の文字を正しく透過させ、日本語の文字幅に応じた処理を正しく行わせるためには、端末が認識する文字コードに従って setterm で設定する必要があります。

これらの設定を C シェルのコマンド行から行う場合は、次のように入力してください。

システムインストール時にシステムのデフォルトロケールを日本語に指定したシステムでは、デフォルトで LANGjaja_JP.PCK、または ja_JP.UTF-8 に設定されているためLANG の設定は不要になります。

デフォルトロケールを変更したい場合は、/etc/default/init ファイル内の LANG を変更して、システムを再起動してください。詳細は『JFP ユーザーズガイド』を参照してください。

コマンド検索パスの設定

/usr/bin/talk/usr/bin/mailx は複数バイト対応になっていません。複数バイト対応の mailx と talk は、/usr/SUNWale/bin にあります。複数バイト対応のコマンドを使用する場合、/usr/SUNWale/bin のパスを /usr/bin よりも前に設定してください。なお、/usr/SUNWale/bin のコマンドは ja ロケールのみ動作が保証されています。

ja_JP.PCK ロケールと ja_JP.UTF-8 ロケールの注意事項

Solaris 7 では、次の機能が ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールでサポートされていません。


注 -

libjapanese.a と BCP は将来のリリースでもサポートの予定はありません。



注 -

PCFS での PCK ファイル名は ja ロケールでもサポートされていません。


また、次の機能が ja_JP.UTF-8 ロケールでサポートされていません。

/usr/xpg4/bin/usr/bin の両方に存在するコマンドは、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールでは /usr/bin のコマンドがサポートされません。したがって、/usr/bin よりも前に /usr/xpg4/bin のパスを加えてください。

ja_JP.PCK ロケールでは PCK を直接扱えますが、DOS のファイルシステムと UNIX ファイルシステムの違いは依然残ります。たとえば、DOS からテキストファイルを PCFS でマウントして持ってくる場合は dos2unix -ascii が、DOS へ持っていく場合は unix2dos -ascii がそれぞれ必要になります。詳細は、pcfs(7)、dos2unix(1)、 unix2dos(1) の各マニュアルページを参照してください。

ja_JP.UTF-8 ロケールデータベースに関する注意事項

日本語 UTF-8 ロケールは、日本語の文字情報は「UI-OSF 日本語環境実装規約 Version 1.1」を、日本語以外の文字情報は Unicode Consortium の UNICODE 2.1 CHARACTER DATABASE をもとに作成されています。日本語の文字情報は、UI-OSF の実装規約をもとにしているため、他の UNIX ベンダーとの互換性は向上しますが、その反面 ja ロケールおよび ja_JP.PCK ロケールとの相違点も生じます。以下に、日本語文字処理に影響する相違点を説明します。

libjapanese に関する注意事項

libjapanese とそれに関連したヘッダーファイルは、Solaris 7 から SUNWjlibj という全体ディストリビューションクラスタでのみインストールされるパッケージに移動しました。この中には、libjapanese ソース互換パッケージも含まれていますので、既存の libjapanese ユーザーはこれを用いて移行を進めてください。将来のリリースでは libjapanese.a およびこれに関連したヘッダーファイルは削除される予定です。libjapanese ソース互換パッケージの使用法に関しては、/usr/share/src/libjapanese/README を参照してください。

関数 iconv() およびコマンド iconv によるコード変換

Solaris 7 の関数 iconv() およびコマンド iconv で利用できる符号変換の種類の詳細は、iconv_ja(5) のマニュアルページを参照してください。

関数 iconv() およびコマンド iconv の詳細は、iconv(3) および iconv(1) のマニュアルページを参照してください。

iconv() およびコマンド iconv における ISO-2022-JP は、UI-OSF 日本語環境実装規約 Version 1.1 で定義される ISO-2022-JP 符号化文字集合を意味します。

jisconv(3x) インタフェースの制限

jisconv インタフェースには、次の制限があります。

これらの機能を利用する場合は、iconv(3) プログラミングインタフェースを使用してください。

ワイド文字 (wchar_t) の制限

ワイド文字の内部表現に依存した処理を行うことは避けてください。ja ロケールは、従来の内部表現が維持されています。

ネットワーク上の混在環境における日本語テキストの注意事項

ネットワークを通して日本語 EUC、PCK または UTF-8 間の文字変換を行う機能はありません (メールを除く)。そのため、サーバー・クライアント型のアプリケーションなどは、明示的にユーザー側で変換できない限り、混在環境では正しく動きません。

ネットワークプリンタのサポート

Solaris 2.6 では、ネットワークプリンタのサポートが追加されました。ここでは、日本語 PostScriptTM プリンタをネットワーク経由で接続した場合を例に、その設定方法を紹介します。プリンタの設定方法に関する詳細は、lpadmin(1) のマニュアルページ、 『Solaris 7 のシステム管理 (第 1 巻) および (第 2 巻)』、『JFP ユーザーズガイド 』を参照してください。

ネットワークプリンタとして追加する場合

以上の手順が終了すると、lp コマンドを使用して、追加したネットワークプリンタに出力することができます。

日本語ファイル名の印刷に関する注意事項

ファイル名が日本語の場合、lp の引数のファイル名としては、プリンタサーバーのシステムロケールのコードセットのみ使用可能です。たとえば、プリンタサーバーの /etc/default/initLANG の設定値が、LANG=ja となっている場合は、日本語 EUC のファイル名は正しく印刷できますが、それ以外は印刷できません。この場合は、


sun% cat <日本語.txt> | lp -y PCK

などを実行し(ファイルの中身も PCK の場合)、lp に直接日本語ファイル名を渡さないようにすることで回避してください。なお、ファイルの中身のコードセットに関しては、-y オプションを指定してプリンタサーバーのサポートするコードセットに変換することが可能です。

jpostprint におけるコードポイント 0x21 - 0x7e 部分のフォントに関する注意事項

デフォルトでは、ASCII フォントである Courier が使用されます。JIS X 0201 ローマ文字用図形キャラクタ集合に切り替えたいときは、以下のように -f オプションで指定してください。

Ryumin-Light:


sun% jpostprint -f Ryumin-Light.Hankaku

GothicBBB-Medium:


sun% jpostprint -f GothicBBB-Medium.Hankaku+GothicBBB-Medium

マニュアルページ、および nroff、troff 形式の出力を /usr/xpg4/bin/more でうまく表示できない (1225024)

マニュアルページや、nroff、troff などで清書された日本語ファイルを /usr/xpg4/bin/more で表示させると、一部の文字が欠けるなど、きれいに表示されないことがあります。

回避方法: 環境変数 PAGER として、ja (japanese) ロケールの場合は /usr/bin/more を、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールの場合は /usr/bin/pg を、明示的に指定して表示させてください。

システム管理

x86 only: CD (ボリューム管理あり) を選択しても、ソフトウェア情報を認識できない (4032417)

admintool のソフトウェア機能で、媒体に「CD (ボリューム管理あり)」を選択して「了解」ボタンを押しても、CD パスが正しくないためにソフトウェア情報を認識できません。

回避方法: 「CD のパス」のテキストフィールド上で /cdrom/cdrom0/s0/cdrom/cdrom0/s2 に変更して、再び「了解」ボタンを押してください。

admintool で、依存する日本語パッケージが自動的に選択されない

ベース (親) パッケージとそれに依存する日本語 (子) パッケージがソフトウェアリストに表示されます。依存関係のある日本語パッケージは、次のように末尾に (<ロケール名> localization) と表示されます。

 末尾の表示 パッケージの種類
 (ja localization)ja ロケール固有パッケージ
 (ja_JP.PCK localization)ja_JP.PCK ロケール固有パッケージ
 (ja_JP.UTF-8 localization)ja_JP.UTF-8 ロケール固有パッケージ
 (ja,ja_JP.PCK,ja_JP.UTF-8 localization) 日本語ロケール共有パッケージ

ベース (親) パッケージを選択しても、依存関係のある日本語パッケージが自動的に選択されるわけではありません。システムのロケールに合った適切な依存関係にある日本語パッケージを選択する必要があります。依存関係にあるパッケージについては『Solaris 3/99 オンラインリリース情報』の package ファイルを参照してください。

たとえば、ja ロケールだけがインストールされているシステムに "CDE HELP VOLUMES" を追加する場合は、それに対応する次の日本語パッケージも選択する必要があります。

admintool で日本語をホームディレクトリとしてユーザーを登録できない (1223141)

admintool 上では日本語のホームディレクトリ名は登録できません。

回避方法: useradd(1M) コマンドを使用してください。

ディレクトリパスの指定時に admintool がコアダンプする場合がある

admintool を使って Solaris ソフトウェアパッケージを追加する場合、「ソース媒体の設定...」の「ハードディスク」では、Solaris イメージのトップディレクトリ (Solaris_7/ があるディレクトリ) を指定してください。それ以外のディレクトリを指定すると admintool が落ちる場合があります。

admintool でソフトウェアの追加・削除を行う時に起動されるウィンドウで日本語文字が表示されない (1224697)

admintool を使ってソフトウェアパッケージの追加・削除を行う場合、ログの表示と入力を促すためにコマンドツールが起動されますが、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールでは日本語のメッセージが表示されません。

回避方法: この状態でもパッケージの追加・削除は可能ですが、表示されるメッセージを見るためには、ja または C ロケールで Solaris CDE 環境にログインし直して、admintool を起動してください。

admintool でソフトウェア情報が更新されない (4024598)

admintool を使ってソフトウェアパッケージの削除を行なった場合、削除が成功したにもかかわらず、admintool 上のソフトウェアパッケージのリストが直ちに更新されません。

回避方法: admintool を起動し直してください。

日本語 OpenWindows

ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールに関するバグと注意事項

XView、OLIT は CSI 対応していないため、それらのツールキットを使って作成したアプリケーションは、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールでは動作しません。したがって、日本語 OpenWindows 環境を ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 ロケールで起動することもサポートされていません。また、将来においてもサポートの予定はありません。

動作保証はされませんが、次の方法により ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 ロケールで起動した Solaris CDE 環境上で、XView、OLIT を使ったアプリケーションを ja ロケールとして起動することができます。

起動方法 :

例として、コマンドツールの起動方法を説明します。端末エミュレータ上で、次のように入力してください。


sun% env LANG=ja /usr/openwin/bin/cmdtool -lc_basiclocale ja ¥
-lc_displaylang ja -lc_inputlang ja -lc_timeformat ja -lc_numeric ja

また、-lc_* オプションを使えないアプリケーションでは、-xrm オプションを使って OpenWindows.basicLocale などのリソースを ja に指定する方法もあります。詳しくは xview(7) のマニュアルページを参照してください。


注 -

アプリケーションによっては正しく動作しない場合もあります。この方法は ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 ロケール環境で、ja ロケールとしてアプリケーションを動作させるため、EUC と PCK/UTF-8 とで日本語データに互換性がないことを十分に認識した上で、処理してください。たとえば、ja_JP.PCK ロケール上で作成した日本語のデータファイルを ja ロケールで起動したアプリケーションで処理しないように注意してください。また、日本語のファイル名に対しても、異なるロケール間では正しく処理できません。


日本語 OpenWindows の起動とロケール

OpenWindows のロケールを切り替える場合は、「ログインサーバー (dtlogin)」の言語メニューで、起動したいロケールを選択して起動してください。日本語 OpenWindows を終了せずに、ワークスペースプロパティを使用して英語環境を日本語環境に切り替える方法は、サポートされていません。また、コマンド行ログインから ja ロケール で起動する場合には、環境変数 LANG が「ja」に設定されている必要があります。

日本語 OpenWindows と OPENWINHOME 環境変数 (4076048)

OPENWINHOME 環境変数が正しく設定されていない場合、ja ロケールで OW アプリケーションを起動しても英語のメッセージが表示されます。これは、OW アプリケーションが $OPENWINHOME/lib/locale/$LANG/LC_MESSAGES にあるメッセージファイルを検索するためです。このような場合には以下の手順で OPENWINHOME 環境変数を設定してください。


sun% setenv OPENWINHOME /usr/openwin

日本語 OpenWindows 初期画面のヘルプビューア

日本語 OpenWindows の初期画面ではヘルプビューアは起動されません。ヘルプビューアで『ヘルプハンドブック』を参照する場合には、ワークスペースメニューから 「ヘルプ...」を選択してください。

SPARC only: 日本語 OpenWindows 2.x バイナリ互換パッケージ

pageview

複雑なグラフィックを含むドキュメントや、サイズの大きなファイルを pageview で表示すると、通常のファイルを表示するより時間がかかるため、時間切れによって実行できない場合があります。この場合、引数 -timeout を 180 に設定して実行し直すか、イメージツールを使用してください。

mp コマンドで印刷する場合の制限事項

mp(1) ではユーザー定義文字、JIS X 0212、IBM 選定ユーザー定義文字、JIS13 区の NEC 特殊文字などの印刷はサポートされていません。これらの文字を印刷する場合は jpostprint(1) を使用してください。

EUC コードセット 3 使用上の制限

EUC コードセット 3 (JIS X 0212) には、以下のような制限事項があります。

minm12、minm14、k14 ではボールドフォントが正しく表示できない (1173970,1176300)

XView で書かれたアプリケーションに -font オプションで minm12 または minm14 フォントを指定した場合、パネル上のラベルなどで使用されるボールドフォントが正しく表示されません。また、k14 フォントを指定した場合には、それらのラベルは表示されなくなります。

回避方法: minm12 の代わりに gotm12 を、k14 フォントと minm14 フォントの代わりに gotm14 フォントをそれぞれ使用してください。

日本語ビットマップフォント

日本語 OpenWindows で提供される日本語ビットマップフォントのうち、通常使用する大きさ (14 ポイント、12 ポイント) 以外のフォントは、ディスク容量の節約のために圧縮されています。圧縮されたフォントを使用すると、性能が 20 % から 30 % 低下します。ディスクに余裕がある場合は、uncompress(1) を使用して、フォントを元の状態に復元してください。次の手順に従って、圧縮されているフォントを復元できます。


sun% su
Password:<パスワード>
sun# cd /usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/75dpi
sun# /usr/bin/uncompress *.Z
sun# /usr/openwin/bin/mkfontdir
sun# exit
sun% /usr/openwin/bin/xset fp rehash

XView ツールキットで Meta キー、左側ファンクションキーが動作しない (1118887, 1148490)

XView ツールキットでは、かな入力が可能な状態で、Meta-C、Meta-V、Meta-X などの Meta キーを使用する操作や、Copy(L6)Paste(L8)Cut(L10) などの左側ファンクションキーを利用した操作はできません。

回避方法: 「ローマ字/かな」キーを押して、「ローマ字入力モード」にしてください。

アーカイブライブラリ

XView および OLIT のアーカイブライブラリは、C ロケールでだけサポートされています。

XView ツールキット

プリエディットスタイルが overTheSpot に設定されている場合、XView ツールキットのパネルサブウィンドウと tty サブウィンドウから、プリエディットテキストの自動確定を使用できません。

OLIT ツールキット

x86 only: OLIT ツールキットで Meta キーが動作しない (1170802)

OLIT ツールキットでは、かな漢字変換機能が動作中で、かな入力が可能な状態では、Meta-C、Meta-V、Meta-X などの Meta キーを使用する操作はできません。

回避方法:「ローマ字/かな」キーを押して、「ローマ字入力モード」にしてください。

ワークスペースのプロパティウィンドウ

ファイルマネージャ

ファイルマネージャのコメントウィンドウは、日本国内では使用できません。このウィンドウを使用してメールを発信した場合のネットワーク上の弊害については保証できませ ん。

メールツール

dtmail から送られた日本語テキストのアタッチメントを表示できない (4071688)

dtmail から通常の形式 (Internet MIME 形式) で送られたメールに日本語文字列を含むアタッチメントが含まれる場合、そのアタッチメントをメールツール上で表示させることができません。

回避方法: 次のいずれかの手順を行なってください。

MIME 形式の日本語メールを印刷できない (1193169)

メールツールは MIME 形式の日本語メールを受信、表示できますが、表示する際に日本語 EUC に変換しているため、表示以外の操作ではこの EUC 変換は行われません。メールツールからの印刷、ヘッダーウィンドウからのコピー、ペーストなどを行うと日本語が正しく処理されません。

回避方法: メールツールのヘッダーウィンドウから印刷ツールにドラッグ&ドロップを行うか、メールツールのプロパティで「メッセージウィンドウ」を選び、印刷スクリプトの項目に次のように記述してください。


jistoeuc | lp -s

「変更内容を保存」を行うと MIME 形式の日本語メールが文字化けする (1216748)

MIME で送られたメッセージを表示ウィンドウ上で編集した後、「変更内容を保存」を行うと、メッセージが文字化けしてしまいます。

回避方法: メッセージウィンドウでは MIME 形式のメッセージを編集しないでください。編集してしまった場合には、確認ウィンドウで「変更内容を保存」を選択せずに「変更内容を破棄」を選択してください。

Solaris CDE

ja_JP.PCK ロケール および ja_JP.UTF-8 ロケールのバグ情報と注意事項

ja_JP.UTF-8 ロケールでは、カレンダー (dtcm) から印刷できない (4092495)

ja_JP.UTF-8 ロケールでは、カレンダー (dtcm) からの印刷はできません。

日本語をキーワードとして検索できない (1263296)

メールプログラムで検索を行う際、検索フィールドに日本語が含まれていると、検索が正しく行われません。

メールファイルに該当する文字列が存在する場合でも、「一致するものがありません」と表示されます。

アタッチメントつきメッセージを転送した場合、アタッチメントの内容が文字化けする (4162297)

メールプログラムで日本語テキストを含むアタッチメント付きのメッセージを転送すると、受信側では、アタッチメント内の日本語が文字化けして表示されます。

回避方法:メールプログラムの「表示」メニューから、「文字セットを変更」を実行して、文字セットを ISO-2022-JP に設定してから、アタッチメントを開いてください。

サブジェクトが日本語のメールに対して、不在返信通知をする場合、不在返信メッセージ内のサブジェクトの部分が文字化けする (1256573)

「不在返信」を設定した場合、日本語サブジェクトのついたメールなど、MIME エンコーディングされたメールに対して、 不在返信メッセージのサブジェクトの部分が文字化けします。

回避方法: 不在返信メッセージ内に「$SUBJECT」を使わないでください。

移動メニューの設定で追加したメールボックス名が文字化けする (4066565)

Solaris CDE 1.2 以前のメールプログラムで、オプションメニューの「移動メニューの設定」で登録したメールボックス名に日本語文字列が含まれている場合、Solaris CDE 1.3 のメールプログラムではそれらのメールボックス名が文字化けすることがあります。

回避方法: Solaris CDE 1.2 あるいは Solaris CDE 1.3 のメールプログラムで再度登録してください。

Sun Mail Tool モードで送信するとアタッチメントのメールボックスを表示できない (4066571)

アタッチメントにメールボックスがあるメッセージを Sun Mail Tool モードで送信した場合、Solaris CDE のメールプログラムでアタッチメントのメールボックスの内容を表示できません。

メールプログラムのツールバーボタンに不要なニーモニックが表示される (4064006)

メールプログラムのツールバーボタンをテキスト表示に設定している場合、ニーモニックが表示されていますが、キーボード上でこれらのツールバーを操作することはできません。

x86 only: ja_JP.UTF-8 ロケールで、メールプログラムを使用中にオプションダイアログを開くと、メールプログラムがコアダンプする (4162284)

ja_JP.UTF-8 ロケールでメールプログラムを使用する場合、オプションダイアログを開こうとすると、メールプログラムがコアダンプすることがあります。

回避方法: ありません。

Solaris CDE のログインウィンドウのセッションリストから OpenWindows を選択できない (4141052)

インストール時のロケールを ja_JP.PCK に設定した場合、ログインウィンドウ上で、ロケールを ja に切り替えても、セッションリストに OpenWindows のエントリが存在しません。

回避方法: dtlogin 上で 「ログイン画面のリセット」を実行してください。

文字セットに対応する、フォントがインストールされてない場合、フォントグループの追加ができない (4092096)

スタイルマネージャでフォント・グループを追加する場合、「フォント・グループの追加」ウィンドウのシステム・フォントとユーザ・フォントの一覧リストに、フォント名が 1 つも表示されていない場合、操作を先に進めることができず、フォント・グループの追加ができません。

GUI 一般

ja_JP.UTF-8 ロケールとフォントに関する注意事項

Solaris 7 の UTF-8 ロケールでは、複数のフォントを組み合わせて各コードポイントのグリフを表示させています。このため、1つのコードポイントに対して複数のフォントのグリフが対応する場合があります。ja_JP.UTF-8 では、以下の表の優先順位でフォントを使用するようにインプリメントされています。

キャラクタセット 

フォント 

ISO8859-1:GL(ASCII) 

JISX0201.1976-0 

ISO8859-1:GR 

ISO8859-1 

ISO8859-5:GR  

ISO8859-5 

ISO8859-7:GR 

ISO8859-7 

ISO8859-2:GR 

ISO8859-2 

ISO8859-4:GR 

ISO8859-4 

ISO8859-9:GR 

ISO8859-9 

ISO8859-15:GR 

ISO8859-15 

JISX0208.1983-0 

JISX0208.1983-0 

JISX0201.1976-0:GR 

JISX0201.1976-0 

JISX0212.1990-0:GR 

JISX0212.1990-0 

KSC5601.1992-3:GLGR 

KSC5601.1992-3 

GB2312.1980-0:GR 

GB2312.1980-0 

BIG5-1:GLGR 

BIG5-1 

TIS620.2533-0:GR 

TIS620.2533-0 

ISO8859-6:GR 

ISO8859-6 

ISO8859-8:GR 

ISO8859-8 

たとえば、U+0410(Cyrillic Capital Letter A)は、ISO8859-5 と JISX0208.1983 など複数のフォントにグリフが存在しますが、上のルールから ISO8859-5 のフォントが実際に使用されます。また、CKJ Unified Ideographs エリアにある漢字で使用されるフォントは、JISX0208.1983 -> JISX0212.1990 -> KSC5601.1992-3 -> GB2312.1980 -> BIG5-1 の優先順位でフォントが使用されます。

なお、現時点では、UTF-8 のコードポイントと使用するフォントの情報はシステム側でハードコードされており、ユーザーがカスタマイズすることはできません。


注意 - 注意 -

ASCII(Basic Latin)領域(U+21 - U+7E)では、ISO8859-1 フォントではなく、JISX0201.1976 フォントが使用されます。これは、ja_JP.UTF-8 ロケールでもっとも使用頻度の高いと思われる、ASCII と漢字の組み合わせを表示した場合、フォントのバランスが悪くなるのを避けるためです。ただしこのために、逆斜線 (U+5C) に円記号のグリフが使われるという問題があります。この問題を避ける場合は、次の設定を行なってください。

(設定方法)


 /usr/openwin/lib/locale/ja_JP.UTF-8/XLC_LOCALE の以下の次の行

        #       fs0 class (7 bit ASCII)
        fs0     {
                charset       ISO8859-1:GL
                # font        ISO8859-1:GL; JISX0201.1976-0:GL
                font          JISX0201.1976-0:GL; ISO8859-1:GL
        }

を以下のように変えてください (5 行目をコメントアウトし、4 行目のコメントを外します)。


#       fs0 class (7 bit ASCII)
        fs0     {
                charset       ISO8859-1:GL
                font          ISO8859-1:GL; JISX0201.1976-0:GL
                # font        JISX0201.1976-0:GL; ISO8859-1:GL
        }

設定が終わったら、Solaris CDE セッションから一度ログアウトし、再度ログインしてください。

Solaris CDE アプリケーションと ja_JP.UTF-8 ロケールのフォントに関する注意事項

Solaris CDE セッションでは通常起動時にアプリケーションが使用するデフォルトフォントのリソースを以下のように設定します。


*DtEditor*textFontList: -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*:
*Font:                  -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*
*FontList:              -dt-interface system-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*:
*FontSet:               -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*
*XmText*FontList:       -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*:
*XmTextField*FontList:  -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*:
*buttonFontList:        -dt-interface system-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*:
*labelFontList:         -dt-interface system-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*:
*systemFont:            -dt-interface system-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*:
*textFontList:          -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*:
*userFont:              -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*:

ただし、ja_JP.UTF-8 ロケールを含む UTF-8 ロケールでは、端末エミュレータなど、特定の比率をもった固定幅フォントを要求するアプリケーションで表示が崩れるという問題を回避するために、CDE で使用するデフォルトフォントを次のように設定しています。


*DtEditor*textFontList: -dt-interface user-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*:
*Font:                  -dt-interface user-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*
*FontList:              -dt-interface system-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*:
*FontSet:               -dt-interface user-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*
*XmText*FontList:       -dt-interface user-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*:
*XmTextField*FontList:  -dt-interface user-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*:
*buttonFontList:        -dt-interface system-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*:
*labelFontList:         -dt-interface system-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*:
*systemFont:            -dt-interface system-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*:
*textFontList:          -dt-interface user-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*:
*userFont:      -       dt-interface user-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*:

デフォルトの設定で Solaris CDE を使用している場合は問題ありませんが、スタイル・マネージャを使用してフォントのサイズを変更した後にロケールを変更した場合、意図しないフォントが使用され、端末エミュレータなどのアプリケーションで表示がおかしくなる場合があります。

このような場合には、スタイル・マネージャのフォントの設定ダイアログでサイズを選択し、了解ボタンを押した後に CDE セッションから一度ログアウトし、再度ログインしてください。このような問題は、ja/ja_JP.PCK ロケールから ja_JP.UTF-8 ロケールへ移行した場合および ja_JP.UTF-8 ロケールから ja/ja_JP.PCK ロケールへ移行した場合の双方で起こり得ます。

DPS 上でのユーザー定義文字のアウトラインフォント指定に関する注意事項

DPS 上でのユーザー定義文字のアウトラインフォントを指定するための /usr/openwin/lib/locale/ja/OWfontpath へのフォントパスの追加では、存在するディレクトリを指定してください。正しく指定されていない場合は、dtlogin で文字が表示できなくなります。

Solaris 外字ツール (sdtudctool)

sdtudctool の制限事項と注意事項

ユーザー定義文字を登録する場合のアウトラインモードでの編集で、キャンパスの有効範囲を越えて文字を描画できてしまう (4036104)

回避方法: キャンパスの有効範囲内に描画してください。

編集ウインドウ上の次ボタンまたは前ボタンでは、ページを越えた指定ができない (1266829)

回避方法: 一覧表上でページをめくり、登録したいコードポイントをカーソルで指定してください。

ビットマップからアウトラインが正しく生成できない場合がある (4007396)

回避方法: 一覧表の表示サイズを変更可能な場合は、最大のサイズを利用してください。

コードポイントの表示を UTF-8 にした場合、グリフとコードポイントが一致していない (4126792)

アウトラインモードの編集で参照画面からコピーなどを行うと、ビットマップイメージが太くなる (4176763)

回避方法 : ありません。

x86 only: 24 ビットカラーを利用している環境では、参照画面上にイメージが正しく表示されない。 (4171690)

回避方法 : 8 ビットカラーを使用してください。

ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールで jpostprint を利用してユーザー定義文字を印刷すると、印刷未登録文字を表す □ が印刷されてしまう (4177471)

回避方法 : 次のいずれかの手順を実行してください。

以前に登録したユーザ定義文字を印刷できない (4189691)

一覧表の 2 ページ目以降に登録したユーザ定義文字は、一度 sdtudctool を終了するとそれ以降、印刷しても登録した文字が印字されません。

回避方法: ありません。

フォント管理を使用して CID/Type1 フォントをインストールする際の注意事項

フォント管理 (sdtfontadm) を使用して CID/Type1 フォントをインストールする際には次の点に注意してください。

フォント管理で CID フォントをインストールした場合の制限事項 (4009292)

フォント管理でインストールした TrueType フォントを DPS で使用できない (4030803)

フォント管理 (sdtfontadm) を使用して TrueType フォントをインストールした場合、UPR ファイルが作成されないため DPS でフォントを表示できません。DPS でフォントをインストールする場合には /usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.upr を参照して、以下のリストのように UPR ファイルを作成してください。なお、<FONTNAME> には TrueType フォント名を入力してください。


  PS-Resources-1.0
        FontOutline
        .
        //<font install directory>
        FontOutline
        <FONTNAME>-78-EUC-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-78-EUC-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-78-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-78-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-78-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-78-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-78ms-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-78ms-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-83pv-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-90ms-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-90ms-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-90pv-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-90pv-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Add-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Add-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Add-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Add-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Adobe-Japan1-0=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Adobe-Japan1-1=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Adobe-Japan1-2=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-EUC-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-EUC-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Ext-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Ext-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Ext-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Ext-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-NWP-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-NWP-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-V=<FONTNAME>.ttf
        .

CID フォントを X から利用した場合にサイズが正しくない (4067265)

CID フォントを Solaris にインストールして X のフォントとして利用した場合、グリフの大きさが正しくない場合があります。期待した大きさよりも小さく表示されます。

PCK でエンコードされた TrueType フォントに関する注意事項 (4066981,4066982)

MS-Windows 3.1 用などの TrueType フォントのうち PCK で内部エンコードされたフォント (SpecificID が 2) を Solaris にインストールした場合に、以下の問題が発生します。

日本語入力 (XIM を含む)

ja_JP.PCKja_JP.UTF-8 ロケールに関する注意事項

ja_JP.PCK ロケール、または ja_JP.UTF-8 ロケールで日本語入力システムを使用する場合、次の点に注意してください。なお、japanese ロケールで日本語入力システムを使用する場合に関しては、ja ロケールの扱いと同じです。

XIM のステータス文字列

ステータス文字列が、8 カラムで切られる場合があります。アプリケーションのステータス形式が XIMStatusNothing (ルートウィンドウ形式) か XIMStatusArea (通常、フッタ形式) のどちらかの場合、htt はステータス文字列の幅として、status.root.maxWidth リソースの値を使用するため、XIMStatusArea の場合でも十分な大きさの値を、status.root.maxWidth に設定してください。

imDisplayInClient 使用時の XView アプリケーションの問題 (1124457, 1124459)

XView の X リソース imStatusStyle に imDisplaysInClient を使用する場合、XView で書かれたアプリケーションでは、ステータスの色が正しく表示されなかったり、ステータス文字列が 2 つ表示されたりすることがあります。imStatusStyle の default 値は clientDisplays ですので、ユーザー設定を変えなければ問題は発生しません。

ステータス表示が正確でない (1180785)

デフォルトの OpenWindows のセッションの場合に、ステータス表示が正確に行われません (デフォルトのセッションでは、.openwin-init が存在せず、openwin を起動したあと、コンソールとファイルマネージャだけが起動されます)。

ファイルマネージャに入力フォーカスがない場合、ステータスが表示されません。コマンドツールに入力フォーカスがない場合は、ステータスがはっきりと表示されます。つまり入力フォーカスを失っても、失っていないように見えます。

XIMP_FE_TYPE1 で入力した文字がわずかに失われることがある (1172824)

XIMP_FE_TYPE1 が設定されている場合、Sun のキーボードで「Ctrl+Space」キーまたは「日本語 On-Off」キーを押して、かな漢字変換モードをオンに設定した直後に文字列を入力すると、キーボードから変換サーバーに文字が到達しないため、入力した文字が失われることがあります。

回避方法: ステータス文字列が使用したい言語モードに変わるまで待つか、イベントタイプに XIMP_SYNC_BE_TYPE2 を設定してください。イベントタイプは、次のようにして、シェルの環境変数 XIMP_TYPEXIMP_SYNC_BE_TYPE2 に設定することにより、設定できます。


sun% setenv XIMP_TYPE XIMP_SYNC_BE_TYPE2

また、X リソースデータベースに次のエントリを追加することによっても、イベントタイプが設定できます。


*immode:  XIMP_SYNC_BE_TYPE2

注 -

Solaris の XIM (X Input Method) は、Ximp 4.0 プロトコルに基づいており、2 つの異なるイベントタイプをサポートしています。デフォルトは、XIMP_FE_TYPE1 (フロントエンドタイプ 1) です。デフォルトの設定では入力サーバー (htt) は、変換モードがオンに設定されている場合、キー入力イベントを先取りします。 XIMP_SYNC_BE_TYPE2 (バックエンド同期タイプ 2) は、XIMP_FE_TYPE1 の代替となるものです。この設定ではキー入力イベントは、常にクライアントに先に送られてから htt に転送され、クライアントに返送されます。


入力サーバー (htt) の属性変更

入力サーバー (htt) の属性を、htt プロパティマネージャーを用いて変更した場合、その変更内容が、X のリソースフォーマットで $HOME/.Xlocale/$LANG/app-defaults/Htt ファイルに保存されます。これ以降 htt を起動すると、Htt ファイルの設定が最優先されます。

x86 only: htt の起動

cm インタフェースを使って htt を起動することはできません。デフォルトの xci を使用してください。

日本語入力システム設定後に再びログインしても、希望する日本語入力システムが利用できない

$HOME/.dtprofile に、日本語入力サーバーを起動する独自の行 (wnn6setup、 atok8setup、cs00setup を使用しないで設定した行) がある場合、ワークスペースメニューの「日本語入力システム切替」から希望する日本語入力システムを選択して再びログインしても、選択した日本語入力システムが利用できない場合があります。

回避方法: 独自に記述した $HOME/.dtprofile の日本語入力サーバーの起動に関する行を削除して、再びログインしてください。

Wnn6 の同時接続クライアント数

今回のリリースで提供される Wnn6 は、最大 3 つまでのクライアント (htt や uum など Wnn6 のかな漢字変換サーバーである jserver に直接接続するプログラム) の同時接続をサポートします。

追加のクライアントライセンスは、別途購入することができます。詳細は、本製品のご購入先にお問い合わせください。

Wnn6/Htt で学習をしないように設定している場合、Wnn6/Htt が正常に起動しないことがある (4175003)

ユーザーが Wnn6/Htt で学習をしないように設定し、その後ユーザーの学習辞書などが削除された場合 (たとえばシステムの再インストールを行なった場合)、Wnn6/Htt が正常に起動せず、日本語入力を行えなくなることがあります。

回避方法: Wnn6 設定ユーティリティで学習に関する設定を初期状態に戻してログインし直すか、Wnn6/Htt を再起動してください。その後、必要であれば学習に関する設定を行なってください。

Wnn6 で、カナ入力をしているときに Ctrl-H を入力すると、2 文字消えることがある (4039264)

Wnn6 で、カナ入力をしているときに Ctrl-H を入力すると、2 文字消えることがあります。

回避方法: 再度入力してください。

Wnn6 で、同じカタカナが変換候補として 2 回表示されることがある (4040987)

Wnn6 で、同じカタカナが変換候補として 2 回表示されることがあります。

回避方法: どちらか一方の候補で確定してください。

Wnn6 設定ユーティリティで「変換 ON」のキーの割り当てを設定できない (4043377)

Wnn6 設定ユーティリティの「入力スタイル」で「変換 ON/OFF」のキーの割り当てを変更しても、変換 ON に関してはその変更が有効になりません。

回避方法 1: 次の手順で、htt のプロパティマネージャを使用して設定してください。

  1. Wnn6/Htt を終了します。

  2. htt を端末エミュレータなどから起動します。


    sun% htt -nosm &

    注 -

    他のオプションは指定しないでください。


  3. htt のアイコンを開き、「一般」を選択します。

  4. 「入力マネージャ: 一般」ウィンドウで設定を行います。

  5. 設定が終了したら、ログインし直します。

回避方法 2: htt のリソース conversionOnKeys にキーシーケンスを指定します。

[アr] でかな入力したとき、ひらがなで表示されることがある (4064370)

日本語キーボードを使用して、入力変換モード [アr] でかな入力を行う場合、入力した文字がひらがなで表示されることがあります。

回避方法: 次の文字を入力したときや確定の操作を行なったときにカタカナになります。そのまま使用してください。

辞書にパスワードファイルを指定すると Wnn6/htt が起動しない (4067930)

存在しないパスワードファイルを指定して辞書を追加した場合、Wnn6/Htt が起動しなくなります。通常は、パスワードファイルが自動的に作成されます。

回避方法 1: Wnn6 設定ユーティリティを起動して、「ユーザカスタマイズ」->「上級ユーザ向けカスタマイズ」->「かな漢字変換用辞書」を選択し、「辞書の作成」を「毎回確認する」に設定してください。

回避方法 2: パスワードファイルをあらかじめ作成してください。

wnnudmerge を使用するとユーザー辞書が壊れる (4069355)

wnnudmerge でユーザー辞書を処理すると、処理されたユーザー辞書が壊れることがあります。

回避方法 : wnnudmerge は使用しないでください。

Wnn6 設定ユーティリティの「学習/変換/表示モード」の設定画面で「次候補一覧の位置」に「カーソル」または「中央」を設定した場合、候補一覧ウィンドウはマウスポインタの位置に表示される

Wnn6 設定ユーティリティの「学習/変換/表示モード」の設定画面で「次候補一覧の位置」に「カーソル」または「中央」を設定した場合、候補一覧ウィンドウはマウスポインタの位置に表示されます。

ATOK8 風入力スタイルでは、通常の候補一覧ウィンドウは縦または横一列で表示される

Wnn6 設定ユーティリティの「学習/変換/表示モード」の設定画面で、「次候補一覧のレイアウト」に複数行を設定した場合、候補一覧ウィンドウは横一列で表示されます。

壊れた辞書を指定すると jserver がコアダンプする (4038938)

クライアントが壊れた辞書または頻度ファイルなどを使用しようとすると jserver がコアダンプすることがあります。

回避方法 : 壊れた辞書または頻度ファイルは使用しないでください。

辞書をクライアント側に持つと wnndictutil の「辞書の保存」が失敗する (4038944)

辞書をクライアント側に持つと wnndictutil の「辞書の保存」が失敗します。

回避方法 : 辞書をクライアント側に持っている場合は、「辞書の保存」を実行しないでください。

Wnn6 で長い文章を一度に入力して部分確定していくと、プリエディットが化ける (4051238)

日本語入力システム Wnn6 を利用して、変換後のプリエディット (確定前) が 3 行に渡るような長い文章を入力し、部分確定をしていくと、プリエディットの表示が乱れて読めなくなることがあります。

回避方法 : プリエディットが 2 行で収まる程度に文章を入力してください。

Solaris CDE 上の ATOK8 で、colormap を使い果たすと preedit/status が見えなくなる (1239350)

Solaris CDE 上で ATOK8 を使用中、アプリケーションが、colormap を使い果たすとプリエディット/ステータスの色が変わり、プリエディット/ステータスが読めないことがあります。

ja_JP.PCK ロケールまたは ja_JP.UTF-8 ロケールでの ATOK8 の利用

Solaris 2.6 よりも前のリリース (Solaris 2.5.1 以前のリリース) において、atok8setup コマンドで ATOK8 を設定した場合、ja_JP.PCK ロケールまたは、ja_JP.UTF-8 ロケールでログインすると、ATOK8 が利用できません。

回避方法 : 最新の Solaris 日本語版で atok8setup コマンドを直接実行するか、ワークスペースメニューから「ATOK8 に設定」を選択して、ウィンドウシステムを再起動してください。

Solaris CDE 環境において、ATOK8 で <Shift> + <Esc>、<Alt> + <Space>が機能しな い

Solaris CDE 環境では<Shift> + <Esc>、<Alt> + <Space> は共にウィンドウメニューのアクセラレータキーに割り当てられているため、ATOK8 の部首入力およびモード一覧表示状態で前メニュー移動の機能がこれらのキーで利用できません。部首入力を利用する場合は、<Shift> + <F6> を使用してください。また、モード一覧表示状態で前のメニューに戻るには、<Esc> キーでいったんメニューを閉じて、再度 <Shift> + <F10> キーを押すか、環境設定ツールを使用してキーの割り当てを変更してください。キーの割り当ての変更については、『ATOK8 ユーザーズガイド』を参照してください。

ATOK8 を Solaris CDE 上で使う際、カーソルキーを使用すると入力が反映されないことがある (4113801)

ATOK8 を Solaris CDE 上で使う際、独立したカーソルキー (->/<-/↑/↓) を使用するとカーソルキー入力の一部が脱落し、ATOK8 の変換操作に反映されないことがあります。

回避方法 1: 数値入力キー上のカーソルキーを使用してください。

回避方法 2: テキストエディタなどで、dtwmrc ($HOME/.dt/dtwmrc) の 198 行目以下に記述されている、Key Bindings Description の Root のカーソルキーに関するエントリを、次のように " # " でコメントアウトして、ワークスペースマネージャ (dtwm) を再起動するか、ログインし直してください。


# Down root f.circle_down
# Up root f.circle_up
# Right root f.next_workspace
# Left root f.prev_workspace

この設定をした場合、独立したカーソルキーで上記の dtwm の機能は利用できなく なります。

cs00 で、Ctrl-N により次候補を連続表示すると、同じ候補が表示されることがある (1101391)

例: 日本語をオンの状態で 'aba' と入力します(「あば」と表示されます)。Ctrl-N を押します(「あば」の表示は変わりません)。Ctrl-N を押します(「暴」と表示されます)。Ctrl-N を押します(「あば」と表示されます)。 Ctrl-N を押します (「アバ」と表示されます)。つまり、変換候補は次のように変化します。「あば」「暴」「あば」「アバ」「暴」「あば」「アバ」「暴」

回避方法 : Ctrl-W による候補一覧表示の場合は、このような現象は発生しません。

cs00 ユーザー辞書ツール : Solaris CDE のセッション保存機能が働かない

Solaris CDE のログアウト時に起動されているアプリケーションは、通常、次のログイン時に自動的に起動されますが、cs00 ユーザー辞書ツールに関してはこの機能が働きません。

cs00 使用時に、Meta-A (Again キー)、Meta-Z (Undo キー) が動作しない

XView ウィンドウ上で Meta-A (Again キー)、Meta-Z (Undo キー) が動作しません。

cs00 でコードを区切って区点入力をすると、アプリケーションへの入力が停止する

変換インタフェースモジュールとして CM を選択して、区点入力モードを選択した場合、空白でコードを区切って区点入力をすると、アプリケーションへの入力が停止することがあります。

回避方法 : 区点入力を使用する際に、空白で区切って複数選択することは避け、1 文字単位で入力してください。

udicm コマンドは、mshow コマンド で -e または -s オプションに何も指定しないとコアダンプする (1232152)

udicm コマンドを次のように -s または -e オプションの後に単語の読みを指定しないで使用するとコアダンプします。


sun% udicm mshow cs00_m.dic -s

または


sun% udicm mshow cs00_m.dic -e

回避方法 : udicm コマンドで mshow コマンドを利用する場合は、-s または -e オプションパラメータの後に、単語の読みを必ず指定してください。

mdicm コマンドでメイン辞書を空にすると、コアダンプする (1209956)

mdicm コマンドを次のように使用して、空のメイン辞書を生成しようとするとコアダンプします。


sun% mdicm mshow cs00_m.dic cs00_u.dic > cs00_m.list
sun% mdicm ldel cs00_m.dic cs00_u.dic cs00_m.list -m mdic.dic ¥
-u udic.dic

cs00 の部首入力をキャンセルして、次に漢字候補一覧を表示させると、部首の一覧が表示されてしまう (1257579)

cs00 で次のような操作をすると漢字候補一覧ではなく、部首の一覧が表示されてしまいます。

1. "^V"

部首の一覧が表示されます。

2. "ESC"

部首の一覧は消えます。

3. "ki"

"き" が反転表示されます。

4. "^W"

"き" に対する漢字の候補一覧ではなく、部首の一覧が表示されます。

回避方法 : 部首入力をキャンセルしたあと、いったん日本語をオフにしてください。

OpenWindows 上で候補一覧ウィンドウ表示中にキーが効かなくなる (4039587)

日本語入力システム Wnn6 を OpenWindows で使用し、「次候補一覧の位置」に「カーソル」または「中央」を指定している場合、候補一覧ウィンドウの表示中にマウスポインタが動くと、キー入力が効かなくなる (次ページ表示操作や選択ができなくなる) ことがあります。

日本語入力システム cs00 を OpenWindows で使用する場合、htt の設定「プリエディット/ステータス」ウィンドウに「カーソルの位置」を指定すると、候補一覧ウィンドウ (LUC) を表示している時にキー入力が効かなくなる (次ページ表示操作や選択ができなくなる) ことがあります。

回避方法 : OpenWindows を利用する場合はこの設定を使用しないか、キー入力が効かなくなった時は、マウスポインタを少しずらしてみてください。

SPARC only: JFP libmle と JLETM libmle との相違

SPARC only: バイナリ互換サポートパッケージの kkcv 辞書

$HOME/.mle/ja/kkcv または $HOME/.mle/japanese/kkcv に、kkcv_u.dic または kkcv_m.dic の一方しか存在しない場合、Solaris 7 上で JLE アプリケーションを動作させると、かな漢字変換が正しく行われません。

回避方法 : kkcv_u.dic または kkcv_m.dic のうち、$HOME/.mle/ja/kkcv または $HOME/.mle/japanese/kkcv に存在しない方の辞書を、すでに存在している辞書のコピー元と同じバージョンの OS からコピーして、$HOME/.mle/ja/kkcv または $HOME/.mle/japanese/kkcv に置いてください。

AnswerBook2

AnswerBook2 に関する注意事項

サーバーのパッケージ依存性の注意事項

AnswerBook2 サーバーの実行環境には、明示されていない他のパッケージへの依存性があります。AnswerBook1 文書の表示を行うには、該当するパッケージが Solaris 7 Software CD から AnswerBook2 サーバーの実行環境にインストールされていることを確認してください。

日本語 AnswerBook2 コレクションのタイトルの注意事項

各マニュアル中で日本語で表記されている AnswerBook2 コレクションのタイトルは、実際には以下に示すように英語で表示されます。

  パッケージ名 日本語コレクションのタイトル
 SUNWjabe Solaris 7 ユーザー Collection Solaris 7 User Collection - Japanese
 SUNWjaadm Solaris 7 システム管理 Collection Solaris 7 System Administrator Collection - Japanese
 SUNWjabsd Solaris 2.6 ソフトウェア開発 Collection Solaris 2.6 Software Developer Collection - Japanese

HotJava 使用時の注意事項

AnswerBook2 サーバーは jaja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 ロケールで実行してください。ただし AnswerBook1/AnswerBook2 文書パッケージのインストール、またはインストールの解除を行うと、サーバーが C ロケールで再起動されることがあります。その際には、以下のようにロケールを指定して AnswerBook2 サーバーを再起動してください。


sun# /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o stop
sun# env LANG=ja /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o start

また、検索時の文字エンコーディングは、表示に用いられている文字エンコーディングと同じにする必要がありますが、HotJava にて検索する場合、文字エンコーディングは、HotJava 起動時のロケールに依存するため、HotJava を使用して AnswerBook2 上で日本語の検索を行う場合には、以下の点に注意してください。

また、以下のような場合は、Netscape Navigator などの別のブラウザを利用してくださ い。

AnswerBook2 に関するバグ情報

root で CDE にログインしている場合、フロントパネルから AnswerBook2 を選択しても Netscape Communicator が起動しない (4176729)

Netscape Communicator をインストールしたシステムに root で CDE にログインしている場合、フロントパネルから AnswerBook2 を選択しても Netscape Communicator が起動しません。

回避方法: コマンド行で以下のように入力してから、AnswerBook2 を起動してください。


sun# xhost +

本文のレイアウトが適切ではないことがある (4047222)

AnswerBook1 文書を AnswerBook2 サーバー経由で表示した場合に、その本文が正しく表示されないことがあります。

回避方法 : 印刷機能を使うと、該当する章の本来の PostScript ファイルを取得できます。または、従来の AnswerBook コマンド群を使用して AnswerBook1 を表示してください。印刷機能の使用方法については AnswerBook2 のヘルプを、従来の AnswerBook コマンドの使用方法については answerbook(1) と ab_admin(1) のマニュアルページをそれぞれ参照してください。

印刷機能によって作成した PostScript ファイルにエラーが含まれることがある (4072799)

日本語の AnswerBook2 文書から印刷機能を実行して作成された PostScript ファイルに対して、PostScript インタプリタから以下に示す内容のエラーが報告されることがあります。実際の出力結果には影響しないので無視してください。

印刷機能によって作成した PostScript ファイル中で、グラフィックとテキストの配置が正しくないことがある (4074066)

AnswerBook2 文書でグラフィックが直前のテキストの最終行より前に配置されることがあります。

印刷機能を利用してマニュアルページを印刷または表示した場合、文章が重なって出力されることがある。 (4184935, 4184949)

回避方法 : ブラウザの印刷機能を利用して印刷してください。文章が重なることなく印刷できます。

印刷マニュアルとブラウザ上での表示が異なる場合がある

印刷マニュアルとブラウザ上での表示が若干異なる場合があります。また、AnswerBook2 の文書には、複雑な構造を持つ表が含まれている場合があります。このような表をブラウザ上で表示させると、不要な行や列が挿入されることがあります。

Java、HotJava

Java (JDKTM 1.1) に関するバグ情報

日本語入力が正しく動作しない場合がある (4052171)

Solaris ユーザー登録などのテキストフィールドを使ったアプレット上で、Tab キーを使ってテキストフィールドの入力項目を移動した場合、日本語入力の第 1 文字目が変換されない場合があります。

HotJava に関する注意事項

HotJava に関するバグ情報

HotJava のメッセージが一部英語で表示される (4043622)

HotJava の GUI のメッセージ、および HotJava が表示する警告、エラーなどを示すページでは、一部メッセージが英語で表示される個所があります。

表示しているアプレットを印刷することができない (4034314)

表示中のアプレットを hotjava の印刷機能を用いて印刷することができません。

HotJava から日本語メールを送信する際の問題 (4033987)

HotJava から日本語メールを送信する場合には文字集合を JIS (ISO-2022-JP) に設定しなければなりません。文字集合は「表示」メニューの「文字セット」から Japanese (ISO-2022-JP) を選んでください。なお、その場合でも「Subject」に日本語を使用した場合、その Subject は正しくコード化されません。

メニューショートカットに互換性がない (4164319)

Solaris 2.6 の HotJava とメニューショートカットキーに互換性がありません。

選択項目を選択できない (4030832)

FORM の選択項目の項目数が多い場合、画面からはみ出して表示されることがあり、これらの項目を選択することができません。