Solaris 7 - 3/99 オンラインリリース情報

第 4 章 Solaris 7 - 3/99 製品の中止情報

Solaris 7 - 3/99 製品の中止情報

中止になった製品の情報

OS マニュアルページのソースファイル形式

Solaris 7 オペレーティング環境では、/usr/share/man に存在する SunOS マニュアルペ ージは nroff 形式および troff 形式では提供されない予定です。マニュアルページは、 SGML (Standard Generalized Markup Language) 形式で提供されます。 man コマンドは、nroff/troff 形式のマニュアルページを引き続きサポートします。

Solaris PEXTM

Solaris PEX 実行時ライブラリと開発環境は、Solaris 7 オペレーティング環境ではサポートされません。

x86 only: Intel 80386 チップベースのシステムのサポート

Intel 80386 チップベースのシステムは、Solaris 7 オペレーティング環境ではサポートされません。

x86 only: システムとデバイスのサポート

次のシステムとデバイスは、Solaris 7 オペレーティング環境ではサポートされません。

システム

すべての IBM PS/2 (パーソナルコンピュータ) と IBM マイクロチャネル・バスアーキテクチャを持つ PC サーバーシステム。次に示すシステムはこの一部です。

デバイス

次に示すデバイスはサポートが中止されました。

マイクロチャネルのシステムおよびデバイスに対するサポートは中止されました。次に、サポート中止の対象となるデバイスの一部を示します。

ノートブック

中止予定である製品の情報

HotJava ブラウザ

将来の Solaris リリースには、HotJava ブラウザが含まれなくなる予定です。ただし、この予定は変更される可能性もあります。

F3 フォントテクノロジ

Sun に所有権のあるスケーラブルなフォントである F3 および TypeScaler ラスタライザーは、将来のリリースではサポートされません。Sun は、業界標準のフォント形式である Type1 および TrueType を今後もサポートします。

XGL

将来のリリースには、XGL は含まれない予定です。Solaris 7 では、XGL プログラムをコンパイルすると次のエラーメッセージが表示されます。


#error: "XGL has been declared Obsolete and may not be present in
versions of Solaris after 7.
#define SUNXGL_WARNING_DISABLE (or use -D) to disable this message."

XGL プログラムをコンパイルするには、次のプログラムに #define を追加してこのメッセージを無効にします。


# define SUNXGL_WARNING_DISABLE

あるいは、次のコンパイラ指示を使用して、メッセージを無効にします。


-DSUNXGL_WARNING_DISABLE

派生型 paddr_t

<sys/types.h> に含まれるデータ型 paddr_t は、64 ビットのコンパイル環境ではサポートされません。このデータ型が使用できるのは、現在 32 ビットのコンパイル環境の場合だけです。将来のリリースでは、あらゆるコンパイル環境で廃止される予定です。

Solaris JavaTM Development KitTM: JNITM 1.0 Interface

Java Native Interface の 1.0 バージョン (JNI 1.0) は、Solaris Java Development Kit バージョン 1.2 (JDK 1.2) ではサポートが中止される予定です。

Java Native Interface の 1.0 バージョン (JNI 1.0) に対する Solaris Java Development Kit (JDK) のサポートは、将来のリリースでは廃止される予定です。JNI 1.0 は、Native Method Interface (NMI) とも呼ばれます。

Kerberos バージョン 4 クライアント

Kerberos バージョン 4 クライアントは、将来のリリースでは廃止される予定です。この対象となるのは、kerberos(3N) ライブラリと ONC RPC プログラミング API (kerberos_rpc(3N)) における、kinit(1)、kdestroy(1)、klist(1)、ksrvtgt(1)、 mount_nfs(1M)、share_nfs(1M)、および kerbd(1M) の各コマンドに対する Kerberos バージョン 4 のサポートです。

ユーザーアカウンティングデータのアプリケーションプログラミングインタフェース (API) に対する変更予定

ユーザーアカウンティングデータにアプリケーションからアクセスするための API には 2 通りあります。 ユーザーアカウンティング情報にアクセスし、処理するためのプログラミングインタフェースの設定については、マニュアルページの getutxent(3C) に記載されています。これらは、以前の getutent(3C) ルーチンよりも機能が充実し、移植性がすぐれています。

古いアプリケーションの中には、アカウンティングファイルに直接アクセスしているものがある場合があります。/var/adm/utmp/var/adm/wtmp ファイルおよび対応するシンボリックリンク /etc/utmp/etc/wtmp は、将来のリリースではサポートされない予定です。これらのファイルに含まれているデータ形式により、Solaris オペレーティング環境の今後の開発が制限されます。これらのファイルを使用したアプリケーションは、文書化されて、サポートされている API を使用するようにアップデートする必要があります。

getutent(3C) ファミリのルーチンをすでに使用しているアプリケーションでは、小規模システム構成上では影響はありません。しかし、将来のリリースでは、これらのインタフェースは大規模システム構成上で使用された場合にはエラーを戻します。このため古いコードでも新しいコードでも getutent(3C) ではなく、getutxent(3C)ルーチンを使用することをお勧めします。

x86 only: コンソールサブシステム

x86 ベースのシステムで動作する Solaris オペレーティング環境のコンソールサブシステムは、将来のリリースでは別のサブシステムに替わる予定です。この新しいサブシステムでは、SPARC ベースのシステムで動作する Solaris オペレーティング環境のコンソールサブシステムとの互換性が強化される予定であり、そのため将来的な拡張性にも優れています。これに伴い、多数の文書化されていないインタフェースやサポートされないインタフェースに加えて、文書化されているインタフェースも無効になる予定です。

文書化されているインタフェース:

文章化されておらず、サポートされないインタフェース:

x86 only: ビデオデバイスのサポート

次のビデオデバイスは将来のリリースではサポートされません。

x86 only: ドライバサポート

x86 ベースのシステムで動作する Solaris オペレーティング環境は、現在 ISA および EISA I/O バスに基づく多数のデバイスをサポートします。これらのデバイスおよび専用のデバイスドライバに対するサポートは、将来のリリースでは廃止される予定です。

次に示す、ISA および EISA デバイスだけをサポートするデバイスドライバは、将来のリリースでは廃止される予定です。アスタリスク (*) で示されたドライバは PCI デバイスもサポートします。これらのドライバは Solaris オペレーティング環境に継続して含められ、PCI デバイスだけをサポートします。

SCSI ホストバスアダプタ、ディスクアレイ / RAID コントローラ

aic

Adaptec AHA-1510A, AHA-1520A/1522A, AHA-1530P/1532P, AIC-6260, AIC-6360 (ISA)

Creative Labs Sound Blaster 16 SCSI-2 Interface

aha

Adaptec AHA-1540B/1542B, AHA-1540C/1542C, AHA-1540CF/1542CF, AHA-1540CP/1542CP (ISA)

eha

Adaptec AHA-1740/1742A (EISA)

esa

Adaptec AHA-2740/2742, AHA-2740A/2742A, AHA-2740T/2742T, AHA-2740AT/2742AT, AHA-2740W/2742W, AHA-2840A/2842A, AHA-2840VL/2842VL, AIC-7770, AIC-7770 Rev. E (EISA, VLB)

blogic

BusLogic/Mylex BT-440C, BT-445C, BT-445S, BT-542B, BT-545C, BT-545S, BT-742A, BT-746C, BT-747C, BT-747S, BT-757C, BT-757CD, BT-757S (ISA, EISA, VLB)

cpqncr*

Compaq 32-bit Fast-Wide SCSI-2/E, Integrated 32-bit Fast-Wide SCSI-2/E (EISA に対するサポートのみ廃止)

csa

Compaq SMART Array Controller (EISA)

smartii*

Compaq SMART-2 EISA Array Controller (EISA に対するサポートのみ廃止)

dpt

DPT PM2011, PM2012B, PM2021, PM2022, PM2041, PM2041W, PM2042, PM2042W, PM2122, PM2142W, PM3021, PM3222, PM3222UW, PM3332UW (ISA, EISA)

mlx*

Mylex DAC960E (EISA に対するサポートのみ廃止)

trantor

Trantor T348 MiniSCSI Plus Parallel

Adaptec APA-348 MiniSCSI

Ethernet ネットワークアダプタ

elx*

3Com EtherLink III (3C509, 3C509B, 3C592 Bus Master, 3C597-TX Bus Master) (ISA と EISA に対するサポートのみ廃止)

pcn*

Allied Telesyn AT-1500, AT-1500T-Plus, AT-1500BT-Plus (ISA に対するサポートのみ廃止)

AMD PCnet-ISA コントローラチップ

Cabletron E-2210

Microdyne NE2000, NE2500plus

nfe

Compaq NetFlex-2 DualPort ENET, NetFlex-2 ENET-TR Controllers (EISA)

cnft*

Compaq NetFlex-3/E (全モデル) (EISA に対するサポートのみ廃止)

iee

Intel EtherExpress 16, EtherExpress 16TP, EtherExpress 16C (82586) (ISA)

ieef

Intel EtherExpress 32, EtherExpress Flash32, EtherExpress FlashC (82596) (EISA)

Unisys EISA Ethernet コントローラ

Unisys U6000/DT2 統合 Ethernet コントローラ

eepro

Intel EtherExpress PRO (82595), EtherExpress PRO/10+ (82595FX) (ISA)

ieef*

Intel EtherExpress PRO/100 (82556) (EISA に対するサポートのみ廃止)

nei

Novell/Eagle Technology NE2000, NE2000plus (ISA)

Accton EN1625, EtherCombo-16

Alta EtherCombo-16 T/C

Kingston KNE2000T+, KNE2002+, KNE2031+, KNE2121+, KNE2121H

National Semiconductor Infomover NE2000plus

Olicom EtherCom ISA/II

Thomas Conrad NE2000

nee

Novell/Eagle Technology NE3200 (EISA)

smce

SMC Elite32 (8033) (EISA)

smceu

SMC Elite32C Ultra (8232) (EISA)

smcf

SMC Ether 10/100 (9232) (EISA)

smc

SMC EtherCard PLUS (8003), EtherCard PLUS Elite (8013), EtherCard PLUS Elite16 (8013), EtherCard Elite16 Ultra (8216), EtherCard Elite32T (8033T), EtherEZ (8416) (ISA)

pe

Xircom Pocket Ethernet Adapter III (PE3 と PE2)

トークンリングネットワークアダプタ

tr

IBM Auto 16/4 Token Ring, Token Ring 16/4 Adapter/A, Turbo 16/4 Token Ring (ISA, EISA)

3Com TokenLink III (3C619, 3C679)

mtok*

Madge Smart 16/4 AT Plus, Smart 16/4 AT PnP, Smart 16/4 EISA, Smart 16/4 ISA Client Plus, Smart 16/4 ISA Client PnP (ISA と EISA に対するサポートのみ廃止)

SPARC only: Sun4c システム

以前のリリースに対する下記のサポートは廃止されました。次に示す sun4c アーキテクチャを持つシステムおよびこれらのシステムにもとづくサーバーは、将来の Solaris リリースではサポートされなくなる予定です。

sun4c アーキテクチャに依存するすべてのハードウェアオプション (SCSI ドライバなど) および構成も、将来の Solaris リリースではサポートされなくなる予定です。

SPARC only: SPARCstation Voyager

SPARCstationTM VoyagerTM システムは、将来の Solaris リリースではサポートされなくなる予定です。

SPARC only: SPARC Xterminal 1

SPARCTM Xterminal 1TM システムは、将来の Solaris リリースではサポートされなくなる予定です

以前のリリースで中止された製品の情報

以前のリリースに対する下記のサポートは中止されました。

2.6

SPARCserver 630MP, 670MP, 690MP システム、および 600 シリーズオプション

Solaris 2.5 での Sun4 システムのサポート

データレスクライアントのシステムタイプ

NewsPrint ソフトウェア

Motif Window Manager (MWM)

F3 フォントテクノロジ

Direct XlibTM (SPARC のみ)

2.5.1

sccs get -r の動作

GS グラフィックスデバイス (SPARC のみ)

GT グラフィックスデバイス (SPARC のみ)

大文字のユーザー名

ssacli(1M) コマンド

Intel 80386 チップを持つシステムのサポート

Solaris 7 - 3/99 の日本語機能に関する製品の中止情報

中止になった製品の情報

日本語 F3 フォント

株式会社モリサワからライセンスされているリュウミン L-KL (Ryumin-Light)、および中ゴシック BBB (GothicBBB-Medium) は、F3 フォント技術がサポートされなくなったため、Solaris 7 では提供されません (すでにヒント情報なしの F3 フォントは Solaris 2.6 より提供されていません)。新しいフォントは Type1 あるいは TrueType フォントフォーマットで提供されています。

このため、GothicBBB-Medium-Bold フォントや、日本語複合フォント (Composite Font) を構成している区フォント (Ryumin-Light.r21、Ryumin-Light.r22 など) は提供されなくなります。従来の PostScript 言語で書かれたプログラムは、変更を加えなくても動作が保証されますが、これらのフォントを使用したプログラムや、複合フォントの FDepVector の内容にきわめて依存して書かれたプログラムは動作しなくなる可能性があります。

fontedit、type3creator、fontmanager、日本語 BDF フォント

Solaris 7 より以下が提供されなくなります。

代わりに、これらの機能を統合した Solaris 外字ツール (sdtudctool) が提供されます。今後、ユーザー定義文字を登録する場合は、sdtudctool を使用してください。

また、すでにユーザー定義文字を登録している場合、移行のための作業が必要になります。詳細は『JFP ユーザーズガイド』、および sdtudctool(1)、sdtudc_extract(1)、 sdtudc_extract_ps(1)、sdtudc_extract_pssdtudc_convert(1)、sdtudc_map(4) の各マニュアルページを参照してください。

中止予定である製品の情報

libjapanese.a

日本語専用ライブラリ libjapanese.a およびそれに関連する次のヘッダーファイルは、 将来のリリースでは提供されません。

libjapanese.a を使用しているアプリケーションプログラムは、XPG4.2 などの標準関数を使用して書き換えることをお勧めします。標準関数の使用例は『JFP 開発ガイド』を参照してください。

Solaris 7 では libjapanese.a を使用しているアプリケーションプログラムのソース互換性を保つための代替関数及びマクロを、ソースファイルにて提供します。詳細は、/usr/share/src/libjapanese/README を参照してください。

以前のリリースで中止された製品の情報

以前のリリースに対する下記のサポートは中止されました。

 Solaris 2.6 ATOK7 (日本語入力変換サーバー)
  日本語 F3 フォント (ヒント情報なし)
 Solaris 2.5.1/usr/bin/jtops -V オプション
 /usr/lib/fonts/evfonts
 /usr/sbin/jlekeymap