Solaris 7 - 5/99 オンラインリリース情報

ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールに関するバグと注意事項

XView、OLIT は CSI 対応していないため、それらのツールキットを使って作成したアプリケーションは、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールでは動作しません。したがって、日本語 OpenWindows 環境を ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 ロケールで起動することもサポートされていません。また、将来においてもサポートの予定はありません。

動作保証はされませんが、次の方法により ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 ロケールで起動した Solaris CDE 環境上で、XView、OLIT を使ったアプリケーションを ja ロケールとして起動することができます。

起動方法 :

例として、コマンドツールの起動方法を説明します。端末エミュレータ上で、次のように入力してください。


sun% env LANG=ja /usr/openwin/bin/cmdtool -lc_basiclocale ja ¥
-lc_displaylang ja -lc_inputlang ja -lc_timeformat ja -lc_numeric ja

また、-lc_* オプションを使えないアプリケーションでは、-xrm オプションを使って OpenWindows.basicLocale などのリソースを ja に指定する方法もあります。詳しくは xview(7) のマニュアルページを参照してください。


注 -

アプリケーションによっては正しく動作しない場合もあります。この方法は ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 ロケール環境で、ja ロケールとしてアプリケーションを動作させるため、EUC と PCK/UTF-8 とで日本語データに互換性がないことを十分に認識した上で、処理してください。たとえば、ja_JP.PCK ロケール上で作成した日本語のデータファイルを ja ロケールで起動したアプリケーションで処理しないように注意してください。また、日本語のファイル名に対しても、異なるロケール間では正しく処理できません。